ケイの読書日記

個人が書く書評

ジョン・ディクスン・カー「剣の八」

2006-06-29 14:59:06 | Weblog
大好きな本・読んだ本


 「これって本当にカーの作品?!」って驚いた。悪い意味で。
 
 いつものカーらしいオカルトっぽさが全然無い。フィル博士も登場するが、いつもの毒舌に切れが無く、気が抜けたような作品。


 それに、探偵役が多すぎる。プロの警察関係者を始め、いろんなアマチュア犯罪研究家が出てくるから、すごく散漫な印象を受ける。

 褒めるのが難しい。駄作だと思う。


PS.作品の内容とは関係ないのだが、カーって割合、日本について関心があったんじゃないかと思う。例えば、この「剣の八」という作品の中に「敏捷な日本人」という文章がある。
 また以前読んだ「白い僧院の殺人」の中にも「目つきの悪い日本人」という文章があった。(1930年代の作品だから、日本に対して良い印象がなくても仕方ない。日本では「鬼畜米英」って言ってたしね)

 
コメント
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