ケイの読書日記

個人が書く書評

小谷野敦「もてない男」

2006-08-16 10:18:36 | Weblog
 いったいコレは何なのでしょうか?ご本人はエッセイと主張しているらしいが文芸案内書とでも言うべきものなのかな。


 題名は「もてない男」とあるが、決して著者はもてない訳ではない。ただ自分の理想とする「知的な才能のある美人」からは相手にされないだけで、理想を下げればモテるということらしい。

 著者のいう「知的な才能のある美人」というのは「良家の」知的な才能のある美人ということのようで、いくら美人で頭が良くても水飲み百姓の娘はお断りという雰囲気ぷんぷん。


 しかし、しかしですよ。モテない男同士が飲み屋で「雨夜の品定め」をしているならともかく、こんなことわざわざ本にして一体どうするんだろうか?
 アタマとカオの両方を望むから相手がいない、と嘆くなら、片方の条件を人工的に作り出したら?
 例えば、知性が著者にとって合格点なら、カオの方を美容整形によって補うとか。

 男が女になれる時代です。容姿の美しさを手に入れることなど(お金はかかるでしょうが)簡単でしょう。


 この著者の小谷野敦って、どういう人なんだろう。少女マンガやレディスコミックを好む成人男性は結構いますが、名香智子が好きな男性は珍しいんじゃないだろうか?
コメント (11)
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