盲目の老富豪ハルキスが死んだ。葬儀は厳粛に執り行われ、遺体は教会墓地に埋葬された。しかし彼の遺言状が消失し、捜査も空しく何の手がかりも得られない。
大学を出たばかりのエラリーは棺の発掘を主張。そこから出たものは第2の死体だった!!
この作品はエラリィと同程度の知能を有する真犯人が、エラリィにしか分からないような、かすかなヒントを残し、エラリィを間違った推理に導くという頭脳戦で、話が二転三転し、正直いって読みにくい。
ただこの作品の魅力は、大学を出たてのエラリィの初々しさ。(4作品目だが、設定年代は一番古い)
第1~3の作品では、エラリィのような若造になぜこんなに遠慮するんだろうと思うぐらい、エラリィは他のベテランを抑えて勝手気ままに振舞っているが、時代がうんとさかのぼるこの作品では、地方検事のサンプソンや、お父さんのリチャード・クイン警視にこっぴどく怒鳴られている。
「彼ら(東部の弁護士会の一流)の弁論に出会ったら、おまえの頼りない論理なんか、スイスチーズみたいに穴だらけにされてしまうさ。わしが見たって穴だらけだ。いいか、エラリィ、穴だらけなんだぞ!!」
リチャード・クイン警視が顔を真っ赤にして、がなりたてている姿が目に浮かぶようです。
いいなぁ。やっぱり親子はこうでなくっちゃ。
大学を出たばかりのエラリーは棺の発掘を主張。そこから出たものは第2の死体だった!!
この作品はエラリィと同程度の知能を有する真犯人が、エラリィにしか分からないような、かすかなヒントを残し、エラリィを間違った推理に導くという頭脳戦で、話が二転三転し、正直いって読みにくい。
ただこの作品の魅力は、大学を出たてのエラリィの初々しさ。(4作品目だが、設定年代は一番古い)
第1~3の作品では、エラリィのような若造になぜこんなに遠慮するんだろうと思うぐらい、エラリィは他のベテランを抑えて勝手気ままに振舞っているが、時代がうんとさかのぼるこの作品では、地方検事のサンプソンや、お父さんのリチャード・クイン警視にこっぴどく怒鳴られている。
「彼ら(東部の弁護士会の一流)の弁論に出会ったら、おまえの頼りない論理なんか、スイスチーズみたいに穴だらけにされてしまうさ。わしが見たって穴だらけだ。いいか、エラリィ、穴だらけなんだぞ!!」
リチャード・クイン警視が顔を真っ赤にして、がなりたてている姿が目に浮かぶようです。
いいなぁ。やっぱり親子はこうでなくっちゃ。