あまり聞いた事のないタイトルだと思ったら、これは「つかず離れず猫と私」を改題したものらしい。
30代半ばの頃の岸本さんの日常をエッセイにしたものだが、この「つかず離れず猫と私」というタイトルを目にしたら、え?岸本さんって猫を飼っているの?と勘違いしそうだが、やっぱり彼女は飼っていない。
近所の野良猫や飼い猫と距離をとりつつ、暮らしている。
独身女性の象徴が、猫を飼う事になっている。私も猫は嫌いではないが(我が家にはみぃ太郎というオス猫がいる)人間の子どもを嫌う独身女性が、飼い猫をねこっかわいがりにするのは、あまり気分の良いものではない。
岸本さんの言うようにケジメをつけるべきだ。猫は人間ではないのだから。
こういう箇所を読んでも、岸本さんは強い人だと思う。擬似家族のまやかし部分を見破っている感すらある。
岸本さんはきれいだし、人当たりが良い人なので、近づいてくる男もいるが、それらをバッタバッタとなぎ倒して、わが道を行く。結婚しないと決めたわけではない、結婚願望もあることをハッキリ表明しているのに、気がありそうな素振りの男にもたれかからない。
結婚なんかしたくない、と看板を掲げてはいるが、私って弱い女なの、とよろよろ男に擦り寄っていく裏切り女もたくさんいるのに、なんて潔い女の人なんだろう。
80歳になっても90歳になっても、私は岸本さんの読者でありたいです。
「何歳に見える?」という章には笑った。
仕事上で初対面の男性が、突然「ボク、何歳に見える?」と尋ねてきて「ボク、たいてい24,25歳に見られるんだけど」とのたまう。
若づくりしているが、肌年齢は少なくとも40歳はいっている、と岸本さんは心の中で思うんだが、正直に言うと相手からうらまれるだろうから適当な事を言っていたら「実はボク42歳なんです。」
岸本さんは妥当な所だと思ったが「へー、そうですか」と驚いたフリをした、という章。
これも「人の振り見て我が振りなおせ」の教訓を示してくれる。
30代半ばの頃の岸本さんの日常をエッセイにしたものだが、この「つかず離れず猫と私」というタイトルを目にしたら、え?岸本さんって猫を飼っているの?と勘違いしそうだが、やっぱり彼女は飼っていない。
近所の野良猫や飼い猫と距離をとりつつ、暮らしている。
独身女性の象徴が、猫を飼う事になっている。私も猫は嫌いではないが(我が家にはみぃ太郎というオス猫がいる)人間の子どもを嫌う独身女性が、飼い猫をねこっかわいがりにするのは、あまり気分の良いものではない。
岸本さんの言うようにケジメをつけるべきだ。猫は人間ではないのだから。
こういう箇所を読んでも、岸本さんは強い人だと思う。擬似家族のまやかし部分を見破っている感すらある。
岸本さんはきれいだし、人当たりが良い人なので、近づいてくる男もいるが、それらをバッタバッタとなぎ倒して、わが道を行く。結婚しないと決めたわけではない、結婚願望もあることをハッキリ表明しているのに、気がありそうな素振りの男にもたれかからない。
結婚なんかしたくない、と看板を掲げてはいるが、私って弱い女なの、とよろよろ男に擦り寄っていく裏切り女もたくさんいるのに、なんて潔い女の人なんだろう。
80歳になっても90歳になっても、私は岸本さんの読者でありたいです。
「何歳に見える?」という章には笑った。
仕事上で初対面の男性が、突然「ボク、何歳に見える?」と尋ねてきて「ボク、たいてい24,25歳に見られるんだけど」とのたまう。
若づくりしているが、肌年齢は少なくとも40歳はいっている、と岸本さんは心の中で思うんだが、正直に言うと相手からうらまれるだろうから適当な事を言っていたら「実はボク42歳なんです。」
岸本さんは妥当な所だと思ったが「へー、そうですか」と驚いたフリをした、という章。
これも「人の振り見て我が振りなおせ」の教訓を示してくれる。