サナダさんがブログで、二階堂黎人の「私が捜した少年」が面白い、と書いていらしたので、図書館の二階堂黎人の書架を見る。しかし無い。でもせっかくだから、と借りてきたのがこの本。
面白い事は面白いが、まとまりがないなぁ。名探偵・二階堂蘭子が登場してくる所は新本格派テイストだが、彼女がいないと松本清張風になる。WHY?
お話としては、昭和43年東京国分寺市にある古い西洋館で起こった連続殺人事件。なんと因縁話として、ルイ14世やマリー・アントワネットまで出てきて、いやはや大風呂敷の広げすぎ。
親族間のもめごとは「犬神家の一族」そっくりだが、やはりベースになっているのは「黒死館殺人事件」。
「虚無への供物」の時も感じたが「黒死館殺人事件」が日本のミステリ作家に与えた影響というのは、計り知れないものがありますね。
ただ、私は日本にある洋館というものがどうもピンと来ない。住んだ事はないし、近所にもないし、西洋建築に興味があるわけでもない。
それに比べ、田舎の旧家の豪邸というのは、なんとなくイメージできるので物語に入り込みやすい。
この「悪霊の館」の中でも登場人物の口を借りて、他の推理小説が色々紹介されているが、その中で『鯉沼家の悲劇』のことにも触れている。
これはたかさんがブログで取り上げていたので、題名だけは知っていたが、二階堂黎人氏いわく”埋もれさせておくには惜しい作品”のようなので、今度ぜひ読んでみたい。
これも舞台が洋館ではなくて、和風建築だといいのですが。
面白い事は面白いが、まとまりがないなぁ。名探偵・二階堂蘭子が登場してくる所は新本格派テイストだが、彼女がいないと松本清張風になる。WHY?
お話としては、昭和43年東京国分寺市にある古い西洋館で起こった連続殺人事件。なんと因縁話として、ルイ14世やマリー・アントワネットまで出てきて、いやはや大風呂敷の広げすぎ。
親族間のもめごとは「犬神家の一族」そっくりだが、やはりベースになっているのは「黒死館殺人事件」。
「虚無への供物」の時も感じたが「黒死館殺人事件」が日本のミステリ作家に与えた影響というのは、計り知れないものがありますね。
ただ、私は日本にある洋館というものがどうもピンと来ない。住んだ事はないし、近所にもないし、西洋建築に興味があるわけでもない。
それに比べ、田舎の旧家の豪邸というのは、なんとなくイメージできるので物語に入り込みやすい。
この「悪霊の館」の中でも登場人物の口を借りて、他の推理小説が色々紹介されているが、その中で『鯉沼家の悲劇』のことにも触れている。
これはたかさんがブログで取り上げていたので、題名だけは知っていたが、二階堂黎人氏いわく”埋もれさせておくには惜しい作品”のようなので、今度ぜひ読んでみたい。
これも舞台が洋館ではなくて、和風建築だといいのですが。