ケイの読書日記

個人が書く書評

有栖川有栖「ブラジル蝶の謎」

2008-11-05 14:29:10 | Weblog
 国名シリーズ第3弾。表題作『ブラジル蝶の謎』と『彼女か彼か』は、有栖川有栖にしては比較的わかりやすいアリバイトリック。

 『人喰いの滝』は、雪の上には被害者の足跡と発見者の足跡だけしかない、という定番の密室物。中々の力作。図が2箇所付いているので、じっくり考える人向き。

 ちょっと毛色が変わっているのが『鍵』という作品。
 小指ほどの大きさの鍵で、つまみの部分はクローバーをかたどってあって洒落ている。パッと見た目は宝石箱の鍵のようだが、そうではない。
 使われた形跡があるのでアクセサリーでもない。 
 さて、これは何の鍵でしょう? それが分かれば犯人も自ずと分かってくる。

しかし…こんな鍵が現代にもあるんだね。何処で作っているんだろう? 日本ではないだろう。ということは本場ヨーロッパ?! 今でも需要があるんだろうか?
 さあ、みなさん、この短篇を読んで何の鍵だか当ててください。
コメント (2)
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