ケイの読書日記

個人が書く書評

桐山秀樹「アエラ族の憂鬱」

2009-11-20 11:23:22 | Weblog
 朝日新聞出版が発行する『AERA(アエラ)』は、私もファンで自分で買って読むほどではないが、歯医者の待合室なんかに置いてあると必ず読む。
 図書館に行って、時間がある時も、たいてい読む。

 だから、この本が新聞の書評欄で紹介されていた時は、ちょっとショックだった。タイトルからわかる通りアエラ族に好意的な本ではない。

 筆者は1954年生まれのノンフィクションライター。職業柄、女性編集者・女性新聞記者・企業の女性広報担当・PR会社の女性社員といった人たちーつまりアエラを愛読しているだろうアエラ族の人たちーと付き合いがある。

 その彼女らが、リーマンショック以降めっきり元気が無くなった、その足元が揺らいでいる、と筆者は感じている。

 『AERA』が特集記事で、世の中のトレンドとして度々取り上げた「バリバリのキャリア女性」「おひとり様女性」は、本当に幸せになっているんだろうか?
 それを検証しようとしている本。


 しかし…ねぇ。彼女らが幸せになっていないとしても、それは彼女らの勝手であって、筆者が説教するのは、お門違いだと思う。意地悪な見方をすれば、フリーライターが安定した職のあるキャリア女性を嫉んでいる様にも感じる。
「わーい、リーマンショックで、あいつらコケたぞ!ザマーミロ!」みたいな。


 「幸福な専業主婦が読む『VERY』の賢さ」という記事には笑った。筆者の奥様やお嬢様が『VERY』の愛読者なんだろうか?
 で、『very』の取材を受けて紙面に登場するようなハイクラスの生活が出来るような結婚を娘に望んでいるんだろうか?
コメント
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