ケイの読書日記

個人が書く書評

唯川恵「愛に似たもの」

2009-11-30 09:47:47 | Weblog
 よくもまあ、こんなイヤな女達をあつめたものだなぁ、と感心する8人を主人公にした8篇の短篇集。
 イヤな女、というのは言葉が過ぎた。誰にでもある女のイヤな部分をクローズアップして書いてある。だからそれぞれの女性主人公は、どこにでもいる人たち。
自分自身にも重なるし、隣の女の人のようでもある。

 しっかし、読んでてイライラする。(唯川恵が上手いせいだろうが)例えば『教訓』の主人公・美郷(みさと)。

 「結婚なんて時期が来れば自然にそういう男が現れて、小さな迷いやためらいはあるにしても(中略)結局はそのポジションに納まってゆくものと思っていた」
 「自分は特別な女ではない。(中略)例えばお見合いパーティに10人が参加したら、人気はせいぜい4番目か5番目といったところだ」
 「自分を知っているだけに、今時の若い女の子のように結婚相手の職種や年収に手厳しい条件をつけるつもりはない。(中略)とにかく家族を持って子どもを産んで、穏やかに慎ましく人生をまっとうしてゆきたいというそれだけだ。」

 34才になったその美郷さんは、学生時代の友人から「婚約しました」のメールが来て大変ショックを受けている。

 私だったら、ハッキリ結婚したいという気持ちがあるんだったら、自分から上司や親戚に「いい人がいたらお願いします」って頼むね。結婚相談所に登録するのも良いし、婚活サイトだって悪くないと思うよ。(お金を貸してと要求されたらサヨナラしよう)

 とにかく自分から動く事! そして恋愛至上主義を捨てる事!
コメント
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