鮎川哲也短篇傑作集①の「五つの時計」が、あまりにも面白かったので、傑作選②の「下り"はつかり"」を読んでみる。
うーん、「五つの時計」ほどの感激はないなぁ。北村薫や有栖川が褒めていた「達也が嗤う」は、確かにパズル推理小説としては優秀だけど、あまりにも肉付けが無さ過ぎてあっけない感じ。
①の短篇集に収められていた「薔薇荘殺人事件」の方がいいと思う。
鮎川哲也のような、トリックを前面に出す本格派の宿命かもしれないけど短篇過ぎる。
こんな素晴らしいアイデアがあるのなら、もっとふくらませてページ数を増やして、原稿料をいっぱい貰った方が、儲かるだろうに。
短篇ばかりだと経済的にキツイんじゃないだろうか?なんて余計な心配をしてしまう。
また、ちょっと意外に思ったのは「地虫」や「絵のない絵本」といったファンタジックな作品も書いているんだ、という事。
とくに「地虫」はロマンチックなラブファンタジーで、私のすごく好きな作品。ディズニーアニメになっても可笑しくないような美しさ。
しかしタイトルが「地虫」とは…。自分でも題名をつけるのがヘタと鮎川氏は認めているが、あまりにもネーミングのセンスなし。
いろんな鮎川哲也が読みたい人に、お奨めの1冊。
うーん、「五つの時計」ほどの感激はないなぁ。北村薫や有栖川が褒めていた「達也が嗤う」は、確かにパズル推理小説としては優秀だけど、あまりにも肉付けが無さ過ぎてあっけない感じ。
①の短篇集に収められていた「薔薇荘殺人事件」の方がいいと思う。
鮎川哲也のような、トリックを前面に出す本格派の宿命かもしれないけど短篇過ぎる。
こんな素晴らしいアイデアがあるのなら、もっとふくらませてページ数を増やして、原稿料をいっぱい貰った方が、儲かるだろうに。
短篇ばかりだと経済的にキツイんじゃないだろうか?なんて余計な心配をしてしまう。
また、ちょっと意外に思ったのは「地虫」や「絵のない絵本」といったファンタジックな作品も書いているんだ、という事。
とくに「地虫」はロマンチックなラブファンタジーで、私のすごく好きな作品。ディズニーアニメになっても可笑しくないような美しさ。
しかしタイトルが「地虫」とは…。自分でも題名をつけるのがヘタと鮎川氏は認めているが、あまりにもネーミングのセンスなし。
いろんな鮎川哲也が読みたい人に、お奨めの1冊。