高村薫らしい、渋い中・短篇4作品。主人公は皆、定年退職だったり、事情があり退職した刑事。
やっぱり表題作が一番いいかなぁ。
義理の弟が交通死亡事故を起こしたため、職場にいづらくなって退職し、今は倉庫の守衛をやっている元刑事。
仕事が嫌で辞めたわけではない、どちらかといえば性に合っていたので、退職しても刑事だったときのクセが抜けない。
職場の行き帰りに通りかかる住宅街を、丹念に歩き回りパトロール。克明な観察メモをつけている。
イヤがられるよね。こういう人って。近くの交番に苦情が来たらしい。しかし心強い気もするな。
実家の付近で、冬になると「火の用心」カチカチとボランティアの人が廻るのと同じ。少しは犯罪の抑止力になっていると思うよ。
その彼の縄張りで、空き巣が4件続けて発生する。不思議な事に金目当てではないらしい。いったい何のために?
元刑事の守衛が、被害にあった家を地図の上でチェックすると、奇妙な事実が浮かび上がる…。
「日陰にありながら、矜持を保ち続ける男たちの敗れざる物語」と後表紙に紹介されている。
なかなか、読み応えある作品集です。
やっぱり表題作が一番いいかなぁ。
義理の弟が交通死亡事故を起こしたため、職場にいづらくなって退職し、今は倉庫の守衛をやっている元刑事。
仕事が嫌で辞めたわけではない、どちらかといえば性に合っていたので、退職しても刑事だったときのクセが抜けない。
職場の行き帰りに通りかかる住宅街を、丹念に歩き回りパトロール。克明な観察メモをつけている。
イヤがられるよね。こういう人って。近くの交番に苦情が来たらしい。しかし心強い気もするな。
実家の付近で、冬になると「火の用心」カチカチとボランティアの人が廻るのと同じ。少しは犯罪の抑止力になっていると思うよ。
その彼の縄張りで、空き巣が4件続けて発生する。不思議な事に金目当てではないらしい。いったい何のために?
元刑事の守衛が、被害にあった家を地図の上でチェックすると、奇妙な事実が浮かび上がる…。
「日陰にありながら、矜持を保ち続ける男たちの敗れざる物語」と後表紙に紹介されている。
なかなか、読み応えある作品集です。