ケイの読書日記

個人が書く書評

島田荘司「犬坊里美の冒険」

2010-11-24 15:11:46 | Weblog
 コレを読めば、石岡や御手洗の近況が少しでも分かるんじゃないかと期待して読んだが…残念。期待ハズレ。
 石岡はヨレヨレになって電話口に登場したが、御手洗の出番は無し。わずかにスウェーデンにいるという記述があったのみ。

 さて、本題です。

 お祭りで、大勢の人が詰め掛ける神宮の境内に、突然現われて消えた死体。残された髪の毛から死体の身元が特定され、容疑者として一人のホームレスが逮捕された。
 しかし、死体はどこに消えたのか?

 司法修習生として、倉敷で研修を始めた犬坊里美は、これが冤罪ではないか?真犯人は他にいると確信し、独自に調査を始める。


 ストーリーもトリックも中々面白かったが、どうも探偵役の犬坊さんには好印象が持てないなぁ。
 以前、『臥龍亭事件』で登場した時は、まだまだ本当に子どもで、石岡とたいして話した訳ではないが、今ではすっかりオトナの美しい女性に成長した。
 石岡とはビミョーな関係。
 研修先の倉敷では、同じ司法修習生のハンサム君といいセンいってるし。

 しかし、ここで一つ彼女に苦言を呈しよう。
 性犯罪の前科がある被告人に面会に行くのに、なぜ座ると下着が見えるようなミニスカートをはくのか?!
 パンツスーツくらい用意しろよな!!
コメント
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