帝都衛星軌道(前編)(後編)の間に『ジャングルの虫たち』という中篇が挟み込んである構成。
この「ジャングルの虫たち」が、「帝都衛星軌道」と何か関係あるんだろうかと思って一生懸命読んだが、関係ないことがわかりガッカリ。
東京の地下が、いかに穴ぽこだらけか、ということを強調したかったんだろうか?
東京の地下もベルリンの地下も、第二次世界大戦で地下要塞を作ろうとしていた事はチラッと聞いた事がある。
それだけじゃなく、昔、燃料不足の時に亜炭を掘りまくって地下を穴ポコだらけにして知らん顔しているから、今になって人家が陥没したという事件も何件も起きているらしい。
皆さん、家を作る時は、地下に軍需施設がなかったか、亜炭坑がなかったか、しっかり調べてから建てましょうね。
この「帝都衛星軌道」はなかなか面白かった。男子中学生が誘拐される事件といい、御手洗が登場しない事といい、ひょっとしてコレ社会派の推理モノ?!と危惧したが、そうじゃなかった。
このミステリの最大の謎は、犯人と被害者の母親が持っているトランシーバーは3Kmくらいの距離しか通話できないのに、母親が山手線一周しても通話が途切れる事は無い、いったい犯人はどこにいるのか?という事。
最後に謎解きされるが、うーん、なるほど、そういう仕組みか…と感心する。
まあ、現実にはそんなにうまくいかないだろうけど、論理的には可能だろう。
島田荘司ってやっぱりすごいね。
この「ジャングルの虫たち」が、「帝都衛星軌道」と何か関係あるんだろうかと思って一生懸命読んだが、関係ないことがわかりガッカリ。
東京の地下が、いかに穴ぽこだらけか、ということを強調したかったんだろうか?
東京の地下もベルリンの地下も、第二次世界大戦で地下要塞を作ろうとしていた事はチラッと聞いた事がある。
それだけじゃなく、昔、燃料不足の時に亜炭を掘りまくって地下を穴ポコだらけにして知らん顔しているから、今になって人家が陥没したという事件も何件も起きているらしい。
皆さん、家を作る時は、地下に軍需施設がなかったか、亜炭坑がなかったか、しっかり調べてから建てましょうね。
この「帝都衛星軌道」はなかなか面白かった。男子中学生が誘拐される事件といい、御手洗が登場しない事といい、ひょっとしてコレ社会派の推理モノ?!と危惧したが、そうじゃなかった。
このミステリの最大の謎は、犯人と被害者の母親が持っているトランシーバーは3Kmくらいの距離しか通話できないのに、母親が山手線一周しても通話が途切れる事は無い、いったい犯人はどこにいるのか?という事。
最後に謎解きされるが、うーん、なるほど、そういう仕組みか…と感心する。
まあ、現実にはそんなにうまくいかないだろうけど、論理的には可能だろう。
島田荘司ってやっぱりすごいね。