ケイの読書日記

個人が書く書評

カー「ろう人形館の殺人」

2011-04-23 13:32:11 | Weblog
 たかさんのブログで紹介されていて、バンコラン物だし面白そうなので、読んでみようと図書館で予約したが…届いたのはなんと!児童書だった。

 予約する時「ろう」と平仮名になっているから、おかしいなと思っていたのだ。

 私が住んでいる市には、公立の図書館は15くらいあると思うけど、「ろう人形館の殺人」は、この一冊だけで、大人用のは無いらしい。WHY?

 評判が良くない作品なのかな? でも、密室殺人ではないが、蝋人形館の不気味な人形達、その異形の人形の腕に、心臓を刺された女の死体が抱きかかえられていて…なんて、猟奇的なシーンはカー好み。

 上流階級の紳士・淑女の秘密クラブが舞台になっていて、パリ社交界の退廃的で享楽的な雰囲気が、私の嗜好をくすぐるが、なにせ児童書ではね。
 その雰囲気が十分に味わえないよ。それに、さし絵が児童書らしくラブリーなこと!
 若くてのっぺりした顔のバンコランのイラストを見ると、著しくイメージが壊れるね。

 これはもう、絶対に、一般の翻訳物を読まなければ気がすまないよ。
コメント (2)
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