ケイの読書日記

個人が書く書評

神永学「心霊探偵八雲①赤い瞳は知っている」

2011-04-28 14:04:51 | Weblog
 中高生が選んだ人気№1ということで、華々しく本屋で平積みされていて、表紙イラストの片方が赤い眼の青年が気に入り、珍しく買う。
 死者の魂を見る事ができる名探偵・斉藤八雲は合格点だが、ワトソン役(?)の小沢晴香はちょっと物足りないです。


 第1話で、幽霊騒動に巻き込まれた友人の相談を、晴香が八雲に持ちかけたのがきっかけで八雲の手伝いをするようになったが、同じ大学の学生というところが、あまりにも安易。
 もう少し、キャラ設定に一工夫が欲しい。例えば、八雲よりうんと年下の小学生とか、腐女子タイプの女の子とか。
 晴香はあまりにも普通の女子大生だからね。

 この2人の間の、友達以上恋人未満、という雰囲気が私には邪道に感じられる。でも、中高生に人気なのはそこなんだろうね。

 ファイルⅠ開かずの間、ファイルⅡトンネルの闇、ファイルⅢ死者からの伝言、皆中篇でサクサク読める。病院の待合室で名前を呼ばれるのを待っている時に読むと、ちょうどいいかもしれない。
コメント
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