佐野洋子さんと聞いても、ピンとこないかもしれないが、絵本『100万回生きたねこ』の作者といえば、誰もが思い当たるに違いない。
そう、あの名作絵本を描いた人なのだ。ついこの間、亡くなったよね。
「シズコ」とはお母様の名前。
筆者は昭和13年生まれで芸大を出ているんだから、大変なお金持ちのお嬢様と思いきや…中国からの引揚者で、とても苦労したらしい。
おまけに、浪人中、お父様が病気で亡くなった。
だから、苦労して芸大を出してくれたお母様と仲が良いのかと思ったが、実際はその反対で、筆者はお母様を好きではなかった。
筆者は、その事でずっと心を痛めていた。「私はなんて冷たい娘なんだ」と。
ところが、大人になり交遊が広がると、母親が嫌いという娘は決して珍しくない、と気付く。
父親と娘、母親と息子、この困難な関係をフロイトは分析しているが、母親と娘の難しい関係を、なぜフロイトは取り上げなかったんだろう、それは彼が男だからだ、と彼女は言う。
お母様が、高級老人ホームに入居し(なんと、1ヶ月35万円!)ボケ始めると…やっと筆者は優しい気持ちを持つようになる。
そして93才でお母様が永眠。
長い!本当に長い!! 娘の方が先にくたばってしまいそうだ。(事実、筆者はその時乳癌が再発していて車椅子生活だった)
「孝行を したい時には 親は無し」は昔の事で、今は「孝行を しきれないほど 親が生き」なのだ。
そう、あの名作絵本を描いた人なのだ。ついこの間、亡くなったよね。
「シズコ」とはお母様の名前。
筆者は昭和13年生まれで芸大を出ているんだから、大変なお金持ちのお嬢様と思いきや…中国からの引揚者で、とても苦労したらしい。
おまけに、浪人中、お父様が病気で亡くなった。
だから、苦労して芸大を出してくれたお母様と仲が良いのかと思ったが、実際はその反対で、筆者はお母様を好きではなかった。
筆者は、その事でずっと心を痛めていた。「私はなんて冷たい娘なんだ」と。
ところが、大人になり交遊が広がると、母親が嫌いという娘は決して珍しくない、と気付く。
父親と娘、母親と息子、この困難な関係をフロイトは分析しているが、母親と娘の難しい関係を、なぜフロイトは取り上げなかったんだろう、それは彼が男だからだ、と彼女は言う。
お母様が、高級老人ホームに入居し(なんと、1ヶ月35万円!)ボケ始めると…やっと筆者は優しい気持ちを持つようになる。
そして93才でお母様が永眠。
長い!本当に長い!! 娘の方が先にくたばってしまいそうだ。(事実、筆者はその時乳癌が再発していて車椅子生活だった)
「孝行を したい時には 親は無し」は昔の事で、今は「孝行を しきれないほど 親が生き」なのだ。