ケイの読書日記

個人が書く書評

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで 2」

2011-12-01 11:12:30 | Weblog
大ベストセラーの続編。
 前作がコメディとしても本格推理としても、すごく出来が良かったので期待したが…やっぱりというか当然というか、クオリティはだいぶ落ちます。

 第1話の「アリバイをご所望でございますか」が一番いい。単純だけど説得力があるトリック。次は第4話の「聖なる夜に密室はいかが」
 これは、コメディの色合いが強く、クリスマス・イブに予定の無い麗子と、予定のある(!)影山との掛け合い漫才が面白い。
 あとは…残念な出来。
 そうだよね。純粋な本格推理ってそんなに書けないよ。東川篤哉は健闘しているといえる。

 ただ、本格推理の部分が弱いだけで、コメディとして読めば、前作と同じくらい面白い。風祭警部のキャラなど、前作よりもイキイキしているくらい。

 
 フジテレビ系で放映中。私も最初の3作品は見逃したが、後は見ている。
 しかし、ちょっと脚色しすぎのような…。
 たとえば先日放送した「殺しの際は帽子をお忘れなく」。テレビを先に見た人が、あまりにも無理な設定にイヤ気がさして(なんと原作と違った犯人!) 本を読まなくなっちゃう気がする。

 あと、麗子役の北川景子はバッチリだけど、影山役の櫻井翔はイメージとあわないなぁ。影山は小説には、長身でクール・知的な印象を与える端正な顔立ち、と書かれてある。
 櫻井君は、知的な印象はあるけど、愛嬌のあるふっくら丸顔だからなぁ。
コメント (2)
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