ケイの読書日記

個人が書く書評

ステーヴ・ラーソン「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」

2012-03-13 13:35:54 | Weblog
 TVで「誰がハリエットを殺したか?」のフレーズで派手に宣伝していたので、一度原作を読んでみようと手に取る。
 かなりの長編。㊤㊦に分かれており、㊤を完了。


 スウェーデンの経済ジャーナリスト・ミカエルは大物実業家を告発する記事を発表。しかし、それが元で名誉毀損で訴えられ有罪になる。
 そんな苦境の折、ミカエルは、大企業グループの前会長・ヘンリックから、ある依頼を受ける。
 およそ40年前、彼の一族が住む小島で、姪のハリエットが失踪した事件を調べて欲しいというのだ。 
 その時、島は本土とつながる橋が大事故で閉鎖され、一種の密室となっていた。島の中にはヘンリックの一族や、ごく親しい友人だけ。
 この困難な調査をミカエルは引き受ける。


 ここで㊤は終わっている。ミカエルは、有能な調査員・ドラゴンタトゥーの女リズベットともまだ出会っておらず、調査が進むのは㊦からだろう。

 このリズベットが特徴的な女性なのだ。スウェーデン女性にしては珍しくとても小柄で痩せていて20代半ば。
 知能は非常に高いのに、極端に協調性が無く暴力的。アスペルガー…なのかな。


 とにかくストーリー展開もドキドキするが、この馴染みのないスウェーデンという国には驚かされる。
 登場人物リストや家系図、地図も載っていて、ストックホルムのすく北にウプサラという地名が!!  ここって、御手洗の住んでる所じゃない?
 それに、日本の電化製品や日本車がいっぱい出てくる。(ボルボはどうした?!)

 一番驚いたのは、その気温! ミカエルが調査を始めたのは1月からだが、気温がマイナス37度まで下がった、北極圏で暮らした時よりも寒い、と書いてある。
 家の中にいても凍死するね。寝る時はどうするのかな?かまどで火を焚きっぱなしで寝ると暖かいけど、一酸化炭素中毒で死んでしまいそう。
コメント
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