ネットショップ「スマイルスマイル」のパート従業員・日向子は、夫と娘がいる43才の主婦。社長は高校時代の友人で、他のパート仲間とも仲が良く、盛り上がる話題は、生きている限り必ず遭遇する「しょうがない人」たち。
平安寿子さんの小説は、どうもクセになるようだ。ドラマチックな展開もなく、キャラが立っている訳じゃない。
どこにでもいる市井の中年女性の、どうでもいいような話が満載!
井戸端会議でおしゃべりする楽しさ、人をこき下ろしてスカッとする爽快感がある。
やり玉に挙がるのは、まず、金持ちに嫁いだことを自慢する親戚の女、悪口対象の王道・姑と小姑、大した用もないのに電話をかけてくる大学時代の後輩、中学になりモンスター化した子供、金銭にルーズな仕事上の知人、電話注文の時1時間以上も家庭の事情を話しまくるお客さん、実家を下宿屋にしようとする両親、その話に飛びつく妹夫婦…などなど。
ああ、一歩外に出ると、女には7人の敵がいるのだ。
特に面白かったのは、金銭にルーズな仕事上の知人・狸男。
話が上手いので、よくモテて女性とデートするが「持ち合わせがないから立て替えておいて」という。そして、そのままになる。
街でばったり出会い「そこらでお茶を」と相手を誘う。話が終わり、さて会計という時「しまった、財布を忘れた!」というので相手は「おごるよ」と言わざるを得ない。
「○○ちゃん」となれなれしく相手を呼び、有名人の名前を列挙して「皆、ぼくの遊び仲間さ」と自慢する。だったらコーヒー代くらい払えよ!!
人の財布は僕の財布と思っているんだろうなぁ、こういう人は。
平安寿子さんの小説は、どうもクセになるようだ。ドラマチックな展開もなく、キャラが立っている訳じゃない。
どこにでもいる市井の中年女性の、どうでもいいような話が満載!
井戸端会議でおしゃべりする楽しさ、人をこき下ろしてスカッとする爽快感がある。
やり玉に挙がるのは、まず、金持ちに嫁いだことを自慢する親戚の女、悪口対象の王道・姑と小姑、大した用もないのに電話をかけてくる大学時代の後輩、中学になりモンスター化した子供、金銭にルーズな仕事上の知人、電話注文の時1時間以上も家庭の事情を話しまくるお客さん、実家を下宿屋にしようとする両親、その話に飛びつく妹夫婦…などなど。
ああ、一歩外に出ると、女には7人の敵がいるのだ。
特に面白かったのは、金銭にルーズな仕事上の知人・狸男。
話が上手いので、よくモテて女性とデートするが「持ち合わせがないから立て替えておいて」という。そして、そのままになる。
街でばったり出会い「そこらでお茶を」と相手を誘う。話が終わり、さて会計という時「しまった、財布を忘れた!」というので相手は「おごるよ」と言わざるを得ない。
「○○ちゃん」となれなれしく相手を呼び、有名人の名前を列挙して「皆、ぼくの遊び仲間さ」と自慢する。だったらコーヒー代くらい払えよ!!
人の財布は僕の財布と思っているんだろうなぁ、こういう人は。