ケイの読書日記

個人が書く書評

青山七恵「山猫」

2012-08-04 22:23:22 | Weblog
 ほとんどの人がそうだろうけど、私もオリンピックの試合を見てしまって、なかなか読書できない。
 それにしても柔道・男子は…。まあ、柔道が国際化したという事だろうけど。
 柔道は日本のお家芸と言われるが、柔道人口は多くない。中学校体育の必須にするというが、事故が怖くて、ほとんどの学校が剣道を選択するらしい。私も母親だから、その気持ちはわかる。子どもがスポーツやるのは大歓迎だけど、格闘技は大けがしやすいからね。まあ、どんなスポーツでもケガはつきものだけど。だから柔道が弱体化するのは仕方ないよ。

 という事で、以前読んだ短編集から青山七恵「山猫」をピックアップ。


 結婚したばかりの杏子は、沖縄・西表島で民宿をやっている叔母さんから頼み事をされる。叔母さんの娘(つまり杏子にとっていとこ)で高2の栞が東京の大学を見学したいので、しばらく家に泊めてやってほしいというのだ。
 親しいわけでもなく、子どもの頃遊んだ記憶もないが、これも親戚づきあいだと思いOKする。
 新婚家庭に突然現れた、山猫のような野育ちの女の子。

 旅館を家業としてやっていたり、お客様の多い家ではそうでもないだろうが、いくら親戚とはいえ、家に家族以外の人を泊めるというのは気疲れするよ。

 一方、高2の栞の方も大変だ。本当なら、同じ東京の大学を志望する友達同士でホテルに泊まりたいだろうが、お金がかかるし、親の許しも得にくい。
 従姉妹とはいえ、うんと年上の女の人の家に泊めてもらっても、共通の話題がある訳じゃない。
 冷たい緑茶を勧められても、飲みたいのは冷たいコーラなので、コンビニで買って、それを自分に割り当てられた部屋で飲む。これってビミョー??
 やっぱり、勧められた冷たいお茶を飲むべきで、コーラは帰る途中の飛行機の中で飲んだ方がいいのかな?

 本当にどうってことない小さな揉め事だけど、私も読み進めていくうちに気疲れしました。
コメント (2)
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