ケイの読書日記

個人が書く書評

C・ディリー・キング「古写本の呪い」「現れる幽霊」

2013-07-19 13:42:37 | Weblog
 ごめんなさい。皆さん。私、読書スランプ。仕事が忙しい訳ではないが、なかなか読めない。 暑いから? いやいや、本当の事をいうと、老眼が進んできたせいだと思う。読書していると、肩が凝ったり、軽い頭痛がすることがある。
 困ったな。読書しか楽しみがないのに。

 
 この「古写本の呪い」と「現れる幽霊」は、たかさんが、自分のブログで紹介していた『タラント氏の事件簿』の中の第1話と第2話。
 副題が ≪エラリー・クインのライバルたち≫と銘打っているように、1930年代のアメリカが舞台。
 都会風でカッコいいタラント氏が探偵役で、なんと!!!!!彼の執事兼従僕カトーが、日本のスパイなのだ。
 その事については、タラント氏もカトーもオープンにしている。
 このカトーが、本国・日本では医者をやっているせいか、知性も教養もあり、おまけに気が利いて料理が上手く、マッサージも上手。
 ただ、少し英語の発音が悪く、東洋人だから仕方がないが、極めて小柄な男性に描写されていて、ここら辺が日本人読者としては、ビミョーな所。

 しかし、こういった人物を登場させるとは、筆者のキング氏は(本職は心理学者らしいが)第2次世界大戦前の日本に好意を持っていてくれたんだろうか?ありがたいことです。



 まだ、2編しか読んでないけど、どちらも難度はさほど高くなく、さらりと読める。どちらかと言えば、ユーモアミステリの部類だろうか? 残りの第3話~第8話を読むのが楽しみです。
コメント (2)
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