ガンの告知を受けてから、72歳で死ぬまでの生活をつづったエッセイ。でも、通常の闘病記とは全く違う。佐野洋子らしい、わがまま全開のエッセイ。
本文にも宣言してある。「私は闘病記が大嫌いだ。それから、ガンと壮絶な闘いをする人も大嫌いだ。ガリガリに痩せて、現場で死ぬのが本望という人も大嫌いである。」このまんま、佐野洋子が言いたい事を言い、書きたい事を書いた。
ガンが再発して骨に転移した時、お医者さんは、余命2年で、死ぬまでに治療費と終末介護代含めて、一千万円くらいだろうと言ったらしい。
実際は、4年ほど生きたので、「わー、お金が足りなくなっちゃう、働かなきゃ」と書いていたが、そんな事はないだろう。この人、売れっ子だったものね。
それに、自分の事だけじゃなく、お母さんの介護にかかる費用も大変だったと思う。お母さんは長生きして、佐野さんが亡くなる4年前に、93歳で亡くなった。最期の方は、とても良いホーム(つまり料金が高い)で世話になっていたようだ。
天敵のように対立した母娘だったようだが、自分の死ぬ前に、母を看取ることができて、その点では心残りは無かったんじゃないか?
佐野さんは、がん再発の告知を受けた日、その足で車屋へ行って、イングリッシュグリーンのジャガーを買った。イングリッシュグリーンって、どういう色か知らない。でも、絵描きが乗るなら、カッコイイ色なんだろう。
本文には「私は国粋主義者だから、絶対、外車に乗らなかった。中古の外車を買う奴が、一番嫌いだ」とある。(中古の外車を買う奴が一番嫌い、というのは同感)
でも、国粋主義者でも、イングリッシュグリーンのジャガーが、一番美しいって心の中では思ってたんだ。あっぱれではないか。死出のみやげに。
ねぇ、ジャガーの新車って、いくらくらいするんだろう。
本文にも宣言してある。「私は闘病記が大嫌いだ。それから、ガンと壮絶な闘いをする人も大嫌いだ。ガリガリに痩せて、現場で死ぬのが本望という人も大嫌いである。」このまんま、佐野洋子が言いたい事を言い、書きたい事を書いた。
ガンが再発して骨に転移した時、お医者さんは、余命2年で、死ぬまでに治療費と終末介護代含めて、一千万円くらいだろうと言ったらしい。
実際は、4年ほど生きたので、「わー、お金が足りなくなっちゃう、働かなきゃ」と書いていたが、そんな事はないだろう。この人、売れっ子だったものね。
それに、自分の事だけじゃなく、お母さんの介護にかかる費用も大変だったと思う。お母さんは長生きして、佐野さんが亡くなる4年前に、93歳で亡くなった。最期の方は、とても良いホーム(つまり料金が高い)で世話になっていたようだ。
天敵のように対立した母娘だったようだが、自分の死ぬ前に、母を看取ることができて、その点では心残りは無かったんじゃないか?
佐野さんは、がん再発の告知を受けた日、その足で車屋へ行って、イングリッシュグリーンのジャガーを買った。イングリッシュグリーンって、どういう色か知らない。でも、絵描きが乗るなら、カッコイイ色なんだろう。
本文には「私は国粋主義者だから、絶対、外車に乗らなかった。中古の外車を買う奴が、一番嫌いだ」とある。(中古の外車を買う奴が一番嫌い、というのは同感)
でも、国粋主義者でも、イングリッシュグリーンのジャガーが、一番美しいって心の中では思ってたんだ。あっぱれではないか。死出のみやげに。
ねぇ、ジャガーの新車って、いくらくらいするんだろう。