ケイの読書日記

個人が書く書評

香山リカ「就職がこわい」

2010-10-18 11:43:18 | Weblog
 この本の初版は2004年なので、就職状況は今よりだいぶマシだっただろうと思う。
だから「一生懸命に就職活動しても就職できない」という学生ではなく「就職そのものをしたくない」という学生さんに向けたメッセージがこめられている。

 香山リカは、帝塚山学院大学人間文化学部人間学科教授。その大学で、就職委員というものをやっているらしい。

 それにしても、彼女のゼミ生6人全員が卒業時に就職が決まってなかったって本当だろうか? 就職活動するよう奨めたら「今は卒業制作で手一杯だから、卒業してから探します」と返事をしたらしい。
 どう考えても、それじゃ遅いでしょうが!!!

 それとも、香山リカの勤務先のこの帝塚山学院大学というのは、そんな働く必要が無いほど裕福な家庭のお子さんばかりなんだろうか?


 私がこの本『就職がこわい』をブックオフで手に取ったのには訳がある。
 実は、我が家の次男坊(大学4年生)が、早々に就職を諦め、自分で商売を始めるらしい。
 それもカッコよくITで起業という訳ではなく、中古オートバイの塗装。

 知人・友人・ネットオークションで安く仕入れ、ちょっと整備しキレイに塗装して、友人・知人・ネットオークションで売ろうというもの。
 そんなんで商売になるのかよ!というのが、親の正直な気持ち。

 3月の段階で内定はもらえないと見切りをつけ、4月から少しずつ商売している。お小遣いにはなるだろうけど、それで生活していくのは至難の業だと思うよ。

 ああ心配…。次男の行く末が心配。

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