国名シリーズでは珍しく、エラリーが金田一耕介化している。(ファイロ・ヴァンス化しているとも言える)
何しろ被害者が4人になるまで、彼には全く犯人の見当もつかなかったのだから。
いままでのエラリーだったら、最初の殺人がおきた時点で父親とこういう会話が交わされる。
父親リチャード・クイン警視「どうだね、エル。おまえにはもう何もかも分かっているだろうね」
息子エラリー「もちろんです、お父さん。あと2つ3つの論理的考察をつけくわえるだけです」
なーんて、すましこんでいただろう。しかし今回はまったくダメ。
大学時代の恩師の教授にもボロクソにこき下ろされている。
「…そういっては悪いが私は少し失望したね。クイーン君、きみは一体いつになったら始めるつもりなのだ?つまりシャーロック先生が蹶起一番して、例の卑劣な犯人の手首に鉄の手錠をはめるのはいつのことかね」
いやぁ、本当に面目丸つぶれのエラリィだが、こういった彼も新鮮で好ましいなぁ。エジプト十字架型(T字型)に頭を切り落とされ、磔にされた被害者4人には申訳ないが…。
何しろ被害者が4人になるまで、彼には全く犯人の見当もつかなかったのだから。
いままでのエラリーだったら、最初の殺人がおきた時点で父親とこういう会話が交わされる。
父親リチャード・クイン警視「どうだね、エル。おまえにはもう何もかも分かっているだろうね」
息子エラリー「もちろんです、お父さん。あと2つ3つの論理的考察をつけくわえるだけです」
なーんて、すましこんでいただろう。しかし今回はまったくダメ。
大学時代の恩師の教授にもボロクソにこき下ろされている。
「…そういっては悪いが私は少し失望したね。クイーン君、きみは一体いつになったら始めるつもりなのだ?つまりシャーロック先生が蹶起一番して、例の卑劣な犯人の手首に鉄の手錠をはめるのはいつのことかね」
いやぁ、本当に面目丸つぶれのエラリィだが、こういった彼も新鮮で好ましいなぁ。エジプト十字架型(T字型)に頭を切り落とされ、磔にされた被害者4人には申訳ないが…。
国名シリーズ、読んだのはこれが最初だったので、エラリー、こういう探偵なのか、と思っていました(笑)。
TBありがとうございました!(^o^) こちらからもさせて頂きましたあー。
私はいつも思うのですが、金田一の依頼人って、どうしてあんなに忍耐強いんでしょう。
金田一先生が事件解決に乗り出しても、人はどんどん死んでいきます。
「この役立たず!! おまえはクビだ!!」と怒り出す依頼人が出てきてもおかしくないと思いますが、私の記憶ではそういう場面は無かったような…。
それとも、私が知らないだけで、書かれているんでしょうか?
ファイロ・バンスも中々解決できませんよねえー。『グリーン家~』なんか、容疑者が次々と殺されて最終的には二人になってますもんね(笑)。すでに二分の一の確率(笑)。
これで名探偵というのは…。
それとも初期の『カナリア殺人事件』などでは、さっと解決しているのかなぁ。
私、読んでませんけど。
あれは連続殺人ではなかったかも?
まあ、お勧めはしません(笑)。