北陸の小さな町の素封家の主人が、中から鍵のかかった二階の部屋の中で頭を撃たれて死んでいた。
それなのに部屋の中には凶器も発見されなければ、犯人の出入りしたような形跡もない。典型的な密室殺人。
ところがこの部屋には、被害者が生前「四次元へとつながっている扉」と触れ回っていた『宙にあいている扉』があった。
そんなに評判の高い作品でもないのだが、とても面白く読めた。
カーの名作「ユダの窓」を何となく思い出す。
しかし、こんな単純な方法で本当に発砲できるんだろうか? でも、設定が昭和32年の作品だから、登場人物が皆、戦争経験者だし、男は兵隊に行って銃器の扱いにも慣れている。だからこういったトリックが可能なんだろう。
ずいぶん前から不思議に思っていたことがある。それは、明智小五郎も金田一耕助も、今でもその威光を保っているのに、三大探偵の一人といわれた神津恭介がどうしてあまりパッとしないのか、ということ。
これはワトソン役の松下研三のキャラがあまりにもオヤジだからじゃないか?
神津恭介は天才肌の名探偵という性格上、作品の後半に出てくる程度。語り手の松下研三が最初から最後まで物語を引っ張っていく事が多い。
その松下のキャラがあまりにも魅力に欠けるものだと、いくら良いトリックを使っても、神津恭介が素晴らしくても、作品としての精彩に欠ける。
いまさらどうしようもないが、松下研三にもう少し頑張ってもらいたかったなぁ。
それなのに部屋の中には凶器も発見されなければ、犯人の出入りしたような形跡もない。典型的な密室殺人。
ところがこの部屋には、被害者が生前「四次元へとつながっている扉」と触れ回っていた『宙にあいている扉』があった。
そんなに評判の高い作品でもないのだが、とても面白く読めた。
カーの名作「ユダの窓」を何となく思い出す。
しかし、こんな単純な方法で本当に発砲できるんだろうか? でも、設定が昭和32年の作品だから、登場人物が皆、戦争経験者だし、男は兵隊に行って銃器の扱いにも慣れている。だからこういったトリックが可能なんだろう。
ずいぶん前から不思議に思っていたことがある。それは、明智小五郎も金田一耕助も、今でもその威光を保っているのに、三大探偵の一人といわれた神津恭介がどうしてあまりパッとしないのか、ということ。
これはワトソン役の松下研三のキャラがあまりにもオヤジだからじゃないか?
神津恭介は天才肌の名探偵という性格上、作品の後半に出てくる程度。語り手の松下研三が最初から最後まで物語を引っ張っていく事が多い。
その松下のキャラがあまりにも魅力に欠けるものだと、いくら良いトリックを使っても、神津恭介が素晴らしくても、作品としての精彩に欠ける。
いまさらどうしようもないが、松下研三にもう少し頑張ってもらいたかったなぁ。
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