鉄道ミステリは(特に時刻表をつかったもの)日本にしかないと思っていたが、外国にもあるんだ!!それが、このアンソロジーの中の『生死線上』。これ、ちょっと変わっていて、作者は台湾人だけど舞台はスイス。
スイス在住の中国人が、殺人事件の容疑者になり、別のスイス在住の台湾人に事件の捜査を依頼する。
スイスも、鉄道が発達していて、しかも正確なんだ!
ただ、驚いたから印象深いが、私は鉄道ミステリは本当に苦手で、時刻がズラッと並べられると、頭が混乱し、拒否し、理解できない。でも、有栖川に言わせると、秀作らしい。
もう1作品。これは、誰が読んでも面白いと感じると思うのが『引き立て役倶楽部の不快な事件』。
ホームズの引き立て役に甘んじているワトスン博士、ポワロの添え物のようなヘイスティング大尉といった面々(日本で言えば、御手洗のそばをウロチョロしている石岡君が最も適任。登場していないけど)が、名探偵が召集を受け、留守の間に起った密室殺人事件を、解決しようと奮闘する。
でも、結局、解決できないのがご愛嬌。
最後に、モリアティ教授の手紙で、トリックが明かされる。
それから、異色作なのが、白峰良助『逃げる車』。
白峰氏は、同志社大推理研出身で、有栖川の先輩にあたる人。なんと、この作品は、彼が夏合宿で移動中の電車の中で書いたらしい。もちろん、ある程度の原案は頭の中にあっただろうが、それにしてもスゴイ!
即興で書かれたのもなので、少し荒っぽい感じがするが、これをキチンと肉付けして、中編にすれば、さぞ読みごたえのある名作になったと思う。
それにしても…推理研って、推理小説を研究する会じゃなくて、推理小説を書く会なの? そうだとすれば、ハードルが高すぎて、部員が集まらないと思うけど。
スイス在住の中国人が、殺人事件の容疑者になり、別のスイス在住の台湾人に事件の捜査を依頼する。
スイスも、鉄道が発達していて、しかも正確なんだ!
ただ、驚いたから印象深いが、私は鉄道ミステリは本当に苦手で、時刻がズラッと並べられると、頭が混乱し、拒否し、理解できない。でも、有栖川に言わせると、秀作らしい。
もう1作品。これは、誰が読んでも面白いと感じると思うのが『引き立て役倶楽部の不快な事件』。
ホームズの引き立て役に甘んじているワトスン博士、ポワロの添え物のようなヘイスティング大尉といった面々(日本で言えば、御手洗のそばをウロチョロしている石岡君が最も適任。登場していないけど)が、名探偵が召集を受け、留守の間に起った密室殺人事件を、解決しようと奮闘する。
でも、結局、解決できないのがご愛嬌。
最後に、モリアティ教授の手紙で、トリックが明かされる。
それから、異色作なのが、白峰良助『逃げる車』。
白峰氏は、同志社大推理研出身で、有栖川の先輩にあたる人。なんと、この作品は、彼が夏合宿で移動中の電車の中で書いたらしい。もちろん、ある程度の原案は頭の中にあっただろうが、それにしてもスゴイ!
即興で書かれたのもなので、少し荒っぽい感じがするが、これをキチンと肉付けして、中編にすれば、さぞ読みごたえのある名作になったと思う。
それにしても…推理研って、推理小説を研究する会じゃなくて、推理小説を書く会なの? そうだとすれば、ハードルが高すぎて、部員が集まらないと思うけど。
「引立て役倶楽部~」はなかなか面白かったですね! 話自体はすっかり忘れちゃったけど(^^;。
しかし石岡君は『龍臥亭事件』で探偵役やってますよー(笑)。ボクはそこが気に喰わないんだけど(笑)。石岡君にはバカであって欲しい……。
それで…御手洗に電話で相談してましたよね。相談というか、丸投げというか…。
ああ、御手洗も石岡君も、トシを取ったなぁ…。作者も読者も、そして登場人物も、変わっていかざるをえないですよね。寂しいです。