岸本葉子さんと言えば、いつもは身近な生活を題材としたエッセーを書く人だが、今回読んだのは短編小説集。
「明日も歩く」「温泉日和」「分別ざかり」「多生の縁」「長女の春」「空き家再生ツアー」の6編。
主人公は6編とも違う女の人だが、みな同じようなタイプ。40~50代の独身女性で、ちゃんとした会社に正社員として勤めているが、専門職ではないので、会社のリストラ対象にならないかと、将来に不安を感じている。
例えば「明日も歩く」の平田幸子。均等法が施行される前に大手生命保険会社に大卒女子として入社。庶務事務をしていたが、上司から営業研修を受けるよう指示され、縮み上がる。
そりゃそうだ。福利厚生のしっかりした大企業で事務をやっている人が、たかだか2週間とはいえ、外回りのとびこみのセールスをやらされるって本当にキツイ事だと思うよ。でも拒否はできない。これからも、この会社で勤め続けていたいから。
恋愛よりも、失業の不安とか、親の介護とか、自分の老後の不安の方に関心の比重がある。物静かな穏やかな女性たち。
親しい男性がいる人もいるが、結婚を考えている訳ではなく、または相手が考えておらず、別れてしまったり、別れようとしている。
岸本葉子が、40~50代の女性を描くと、こんなふうになるんだなぁ。
私としては、心静かに楽しく読めたが、退屈に感じる人もいるだろうね。
「明日も歩く」「温泉日和」「分別ざかり」「多生の縁」「長女の春」「空き家再生ツアー」の6編。
主人公は6編とも違う女の人だが、みな同じようなタイプ。40~50代の独身女性で、ちゃんとした会社に正社員として勤めているが、専門職ではないので、会社のリストラ対象にならないかと、将来に不安を感じている。
例えば「明日も歩く」の平田幸子。均等法が施行される前に大手生命保険会社に大卒女子として入社。庶務事務をしていたが、上司から営業研修を受けるよう指示され、縮み上がる。
そりゃそうだ。福利厚生のしっかりした大企業で事務をやっている人が、たかだか2週間とはいえ、外回りのとびこみのセールスをやらされるって本当にキツイ事だと思うよ。でも拒否はできない。これからも、この会社で勤め続けていたいから。
恋愛よりも、失業の不安とか、親の介護とか、自分の老後の不安の方に関心の比重がある。物静かな穏やかな女性たち。
親しい男性がいる人もいるが、結婚を考えている訳ではなく、または相手が考えておらず、別れてしまったり、別れようとしている。
岸本葉子が、40~50代の女性を描くと、こんなふうになるんだなぁ。
私としては、心静かに楽しく読めたが、退屈に感じる人もいるだろうね。
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