1970年 兵庫県尼崎市で34歳の男が理髪店に侵入して
刃物で店主に「23歳の娘と結婚させろ!」と脅迫しました。
男は3時間立てこもり、駆け付けた警察官に説得されて
ようやく観念したところで逮捕となったようです。
「恭子。俺達、結婚しないか。」「うん 嬉しいわ。」
ところが、女性の男親が二人の結婚に強硬に反対。
「もう許しを貰えなくても良くない。婚姻届けだそうぜ。」
「でもやっぱりみんなに祝ってもらって結婚したいの。」
で、何度願い出ても父親から許しを貰えずに業を煮やした男性が
凶行と言うか、強行に及んだ。きっとそうですよね。
まさか街で見かけた女性に一目惚れ!
「俺は、この女性と結婚したい。するぞーーー!」
で後を付けて理髪店の娘だと判明して、
さあ潮は満ちたと刃物を持って突入して
「娘と結婚させろ!」ではさすがに無いですよね。
どうであれ、これもう完全に事件になっているので、
こんなんしたら僅かあったかもしれない可能性を
自らぶち壊して事態を余計に悪化させるだけなのを
普通は分かりそうなものですが………。
そして、親父さんとの関係だけでなく
結婚を約束した女性との関係も壊れるかも知れません。
そこまで結婚したいのなら親父さんの説得は
結婚をした後からでも出来るんだから
女性を説得して役所に婚姻届けを出せば良いし、
男親の承諾を得るのも結婚後に
誕生した孫と娘の幸せな様子を見てもらえたりすると
親父さんが心変わりした話なんてごまんとあるのにね。
刃物をちらつかせて強迫して承諾を得たとしても
参加者は自分だけの大会で優勝したようなもので
男性にとっても女性にとっても
何の意味も価値もないことを知っているはずなんですがね。
なので常軌を逸したように思える男性の行動は、
結婚の許しを何度も拒否され、否定され、
駄目出しを食らったことで本来の目的の結婚をするとか
如何に許しを貰うのかはもう後回しどころか
完全にどっかに飛んじゃってるぅ。
親父さんへの堪りに堪った怒りを
とにかくぶちまけて謝罪させること屈服させることが
第一に優先するべき目的となっているようにも思えます。
とにかく怒りによって全体が見えなくなるような人物なので
女性は結婚後に何かのきっかけでDVを受ける可能性から
遠ざかることが出来たのは不幸中の幸いかと思います。
男性にとってもこれを機会にして激情型の自分を見つめ直して
問題を解決するためや心の安定を取り戻すために激情を使うのではなく
もっと良い手段を選択できるよう再出発してもらいたいと思うのです。