心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

目論見通りには

2020年12月15日 | 雑感・愚見

 

2004年 メキシコのチワワ州でネズミの大量発生した村に

猫を送り込み退治する作戦を実行しましたが失敗。

 

村に投入した猫がネズミを捕えないばかりか、

人間が逆に襲われる事例が続出したようです。

 

 

猫が少々ネズミを狩っても固有種が絶滅することはないだろうし、

生態系に大きな影響を及ぼすことは無いかと思います。

しかし、

ハブを駆除するために外国から沖縄に持ち込まれたマングースは

ハブを狩るよりも沖縄に元から生息していた固有種を狩り、

沖縄の生態系に深刻なダメージを与えているようです。

 

東京大学の動物学の権威であった渡瀬庄三郎名誉教授の提案で

ハブを駆除する目的でガンジス川周辺で捕獲した

マングース15~17匹が沖縄に持ち込まれたのが100年以上前。

 

15頭前後の個体数でしかなかったマングースは、

50年ほどで増えに増えて3万頭。

1980年頃(導入から80年後)マングースの胃の内容物を調査した結果、

ハブよりも沖縄の固有種を食べていることが判明し大騒ぎ。

 

上手くいかなかった原因は、

昼行性のマングースと夜行性のハブとは

そもそも出会いにくいことが原因とのことです。

なんじゃそれ。

 

このことを聞いた沖縄の人達、絶句したんじゃない。

動物学者の権威………。嘘だろう!

 

対ネズミ対策として猫を導入して

まずまず成功していると思われているのが

ロシアのエルミタージュ美術館。

 

1745年にロシア帝国の女帝エリザヴェータは、

絵画コレクションをネズミから護ることを目的に

宮殿に猫を置くように命じことが始まりで、

現在も50匹の猫が美術館の地下に住んでいて

日夜美術品をネズミから護るためにパトロールをしているようです。

 

これら50匹の猫は、エルミタージュの猫と呼ばれています。

 

害虫対策や害獣対策に手間やお金をかけることなく

天敵を放つのは良いアディアだとは思いますが、

上手く行ったり上手くいかなかったり、

状況を余計に悪くしたりと

人間の目論見通りに動くとは限らないようです。

 

計画通り、目論見通りになると信じることも大切ですが、

何事も何か想定外のことが起きた時の準備がなければ

沖縄のマングースのように気が付いた時には

手が付けられない事態になってしまうかもね。

 

 

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