心の扉 神戸カウンセリング花時計

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ただひたすらに

2020年12月14日 | 雑感・愚見

 

ある48歳の男性が、イタリア北部のコモを出発し

1週間歩き続け約450㎞を南下して

アドリア海に面したリゾート地ファーノに到着するという

偉業を達成しました。

 

イギリスの『インディペンデント』によると

男性は、妻と口論になり自分を落ち着かせるために

家を出て歩き始め1日約64㎞を歩き、

それを1週間続けて約450㎞。

気が付けばイタリア南部のリゾート地ファーノに。

 

 

現在のイタリアでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて

午後10時から午前5時まで全土で外出禁止令が出されていて

その取り締まりのパトロール中の警察官が

午前2時頃、この男性を発見しました。

 

 

ファーノ アウグストゥスの凱旋門

 

男性は、職務質問を受けた時に初めて

自分がどれだけ長い距離を歩いていたかを知って

ショックを受けていたとのことです。

 

警察官が男性についてデーターベースで

検索にかけたところ夫が行方不明だと

妻が警察に届け出ていたことが判明。

 

警察は外出禁止令を破ったとして男性に

罰金約5万円を科した後にホテルに泊めたそうです。

 

男性は取材者に

「道中、知らない人が食べ物や飲み物をくれた。

ぼくは大丈夫。ちょっと疲れているだけです。」

と答えたそうなので財布も持たずなのでしょうか。

 

 

国道1号線を東京から西へと466㎞歩けば

京都に到着するようなので、その凄さと言うのか、

呆れると言うのか、おかしさと言うのか、何なんでしょう。

 

そこまでしなければ妻への怒りが治まらなかったのか、

道中に色々と想いを巡らせながら歩いたのでしょうけど、

普通1日約64㎞歩く前に公園のベンチとか喫茶店とかで

溜息をつきながらしばらく過ごして自宅に引き返しますよね。

 

男性の健脚にも感心しますが、

特に目的もなく長距離歩行に挑戦した訳でもないのに

よくもまあ気持ちが続いたものです。

 

しかし、財布も持たずにふっと家を出た夫が

2,3日も行方知れずとなると

普通の妻なら警察に連絡を入れて大騒動になりますよね。

ファーノで夫発見の報を聞いた妻は、

どう思ったのでしょうか。

 

日本では傷心を癒すときは北ヘと向かうのが定番ですが、

この男性の場合、北へと向かうと国境を越えてスイスに入るので

もう亡命になっちゃいますから南下なんでしょうけど、

『妻と口論してスイスに亡命」との

ニュースの見出しを見てみたかった気もします。

 

男性と女性が口論すると

女性の方が攻撃力と防御力のポテンシャルが高いようなので

女性が全力で攻撃をすると勝ち過ぎてしまいかねず

コテンパンにやられた男性は、イタリアの男性のように

考えもしない行動を取るかも知れません。

 

そう言えば、日本でも道路をふらふらと歩いている男性を

時折見かけることがあるのですが、

あれはそう言うことなんだと

今、初めて理解出来たように思います。

 

 

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