ある48歳の男性が、イタリア北部のコモを出発し
1週間歩き続け約450㎞を南下して
アドリア海に面したリゾート地ファーノに到着するという
偉業を達成しました。
イギリスの『インディペンデント』によると
男性は、妻と口論になり自分を落ち着かせるために
家を出て歩き始め1日約64㎞を歩き、
それを1週間続けて約450㎞。
気が付けばイタリア南部のリゾート地ファーノに。
現在のイタリアでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて
午後10時から午前5時まで全土で外出禁止令が出されていて
その取り締まりのパトロール中の警察官が
午前2時頃、この男性を発見しました。
ファーノ アウグストゥスの凱旋門
男性は、職務質問を受けた時に初めて
自分がどれだけ長い距離を歩いていたかを知って
ショックを受けていたとのことです。
警察官が男性についてデーターベースで
検索にかけたところ夫が行方不明だと
妻が警察に届け出ていたことが判明。
警察は外出禁止令を破ったとして男性に
罰金約5万円を科した後にホテルに泊めたそうです。
男性は取材者に
「道中、知らない人が食べ物や飲み物をくれた。
ぼくは大丈夫。ちょっと疲れているだけです。」
と答えたそうなので財布も持たずなのでしょうか。
国道1号線を東京から西へと466㎞歩けば
京都に到着するようなので、その凄さと言うのか、
呆れると言うのか、おかしさと言うのか、何なんでしょう。
そこまでしなければ妻への怒りが治まらなかったのか、
道中に色々と想いを巡らせながら歩いたのでしょうけど、
普通1日約64㎞歩く前に公園のベンチとか喫茶店とかで
溜息をつきながらしばらく過ごして自宅に引き返しますよね。
男性の健脚にも感心しますが、
特に目的もなく長距離歩行に挑戦した訳でもないのに
よくもまあ気持ちが続いたものです。
しかし、財布も持たずにふっと家を出た夫が
2,3日も行方知れずとなると
普通の妻なら警察に連絡を入れて大騒動になりますよね。
ファーノで夫発見の報を聞いた妻は、
どう思ったのでしょうか。
日本では傷心を癒すときは北ヘと向かうのが定番ですが、
この男性の場合、北へと向かうと国境を越えてスイスに入るので
もう亡命になっちゃいますから南下なんでしょうけど、
『妻と口論してスイスに亡命」との
ニュースの見出しを見てみたかった気もします。
男性と女性が口論すると
女性の方が攻撃力と防御力のポテンシャルが高いようなので
女性が全力で攻撃をすると勝ち過ぎてしまいかねず
コテンパンにやられた男性は、イタリアの男性のように
考えもしない行動を取るかも知れません。
そう言えば、日本でも道路をふらふらと歩いている男性を
時折見かけることがあるのですが、
あれはそう言うことなんだと
今、初めて理解出来たように思います。