中世フランスで、やかましい蛙の泣き声を阻止するために
「蛙法」という法律があったそうです。
この法律を犯すと使役を課せられるので
住民は交代で水面を叩いて蛙が鳴くのを防いだり捕獲しました。
フランス国内で英語で話しかけると
「ここはフランスだから英語ではなくフランス語を使え!」
なんて言われることが多いと聞いたことがあるのですが、
あれはフランスの気高さからくると言うよりも
イギリスへの対抗心からのものかも知れません。
そんなフランスでは、蛙は普通の食材のようで
イギリス人がフランス人を蔑む時の言葉として「蛙野郎!」
フランス人がイギリス人を蔑む言葉として
「ローストビーフ野郎!」があるそうです。
日本が食用蛙(ウシガエル)を食すようになったのは
そんなに古くないようで1918年アメリカから食用として輸入され
国が広めようとしたけれども現在の様子からわかるように
日本では広がらなかったようです。
蛙を食べたことのある人の話ではタンパクであっさり、
鶏肉に似た感じで割と美味しいのだそうですが、
「へえ~じゃあ私も。」とはならず鶏肉に似ているんだったら
鶏肉で良いだろうってな感じです。
蛙は、田んぼに水を張る頃になると
田んぼのあちこちからゲコゲコと鳴く声が聞こえ始め、
カエルの卵も発見するようになります。
水を張る前の田んぼには卵どころか蛙のカも無かったのに
田んぼに水を張り始めると地中から出現したかのように
田んぼのあちこちからゲコゲコと合唱団の演奏が始まり、
オタマジャクシの姿もちらほら。
突然姿を表すように出現する蛙は、どこから来たのかなんて
考えたことが無かったんですが、ちょっと調べてみたら
近くの草むらや近くの木等から繁殖のために適した田んぼに
えっちらおっちらとやって来て
雄がゲコゲコと鳴いて雌を呼び寄せるのだそうです。
水を張った田んぼには蛙の他にも色々な生物が
どこかの異空間から出現したかのように現れますが、
それらが何処からやって来たのかは調べる気にはなれないので
興味がある方は調べてみると面白いかも知れません。
各国の法律は、その国の社会を安定させ発展するために、
国民が安全に快適に過ごせるために定められているものですが
その法律も時代時代に合わせて改訂していきます。
私達の心の中に定めている規則もまた
オタマジャクシから蛙になり、時には王子様になったりと
その環境に合わせて柔軟に改定していかなければ
自分を守るための規則によって縛られ苦しむことになります。
いつも乱筆乱文で申し訳ありません。
今回、結局何を伝えたかったのかと言うと
最初の『蛙法』と言う面白い法律が
昔のフランスにあったことだけなんですよね。