心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

吐露

2015年11月22日 | 心理カウンセリング




私は精神分析について

とことん勉強したわけではないので

完璧な説明ではない可能性があることをご容赦願うのですが、

精神分析に抑圧という概念があります。



これは、

ネガティブな気持ちや感情を感じないようにと

衝動や記憶や考えを無意識の領域に

抑え込むことを言います。



その時、その場面で感じた

気持ちや感情をいけないことだ、危険なこととして

折り合いが付いて無理なく抑え込むことに

成功すれば良いのですが、



力づくに抑え込んだ場合には、

頭痛やダルさや目眩、やる気がおきないといったような

身体や気持の変調として現れて

時には寝込んでしまう場合もあります。



人は、自分の心のキャパ以上の恐怖を感じると

精神が崩壊しないように

気絶するようになっています。


電気でいう所のブレーカーが落ちるのと同じで

これは身体の反応。



精神の反応で同じような反応としては

大切な人が亡くなった時に

全く泣けなかったなんていうのも

多くの場合は、

あまりにも悲しくて辛い気持ちを感じないようにと

心のブレーカーが落ちたことが原因です。



少し捻ると、

本当は、嫌いだったりどうでも良いと思っていた

自分の本心の表れの可能性もありますが。。。

それがどちらなのかは

知るのは本人だけです。



ブレーカーが落ちたり、力づくに抑え込んだ場合ですが、

意識とは違う無意識(心)の働きで行っているので

意識では、その悲しい出来事や辛さを

乗り越えたと認識しているわけです。



しかし、その昇華されることなく

緊急避難的や力づくに納められたそれはエネルギーを保ったまま

心の領域に存在し身体や精神の負担となります。



なので原因不明の身体や精神の不調は、

もしかすると昇華させていない感情や気持があることを

知らせてくれているのかもしれません。



そのようなことが原因で起きている

身体や精神の不調を解消するには、



まずはの第一段階として

ある時のある場面で

本当は感じるはずだった本当の気持ちを特定し、

ありのまま感じてあげて内から外へと

出してあげることになります。



この時、ちゃんとした大人としてではなく

人間臭く、あるいは子供のような感じで

ちょっと大げさぐらいで、

気持ちが落ち着くまで感じて出してあげます。



例えば、

「めちゃくちゃ悲しい。」から

何故、そんなに悲しいのと繋ぎ、

「もう今後の人生が台無しだ。」とか、

「俺の許しなく勝手に亡くなりやがって許せない。」とか、



「むちゃくちゃ腹が立つ。」から繋げて

「何度も殴ってやりたい。」から

「あいつの尻に熱した太いこん棒を捻じり込んでやる。」

とはちゃめちゃな感じで感情と共に

言葉に出して吐き出せば、



感情や気持を吐き出している内に

感情と言葉の不一致が起きて

いい意味での

悲しもうとしても悲しめなくなり、

怒ろうとしても怒れなくなってくるものです。



この第一段階の処理をするときに、

怒りや悲しみの源泉がそのままの状態なので

いくら怒りや悲しみを感じてもらったとしても

気持ちが治まらないことがあります。


その場合には、良きところを見計らって

気持ちを治めるためのアプローチも必要です。


クライアントの感情や気持ちが上手く収まらないまま

そのまま取り組みを中断すると


それまでしっかりと臭いものに蓋をして

いい形でなくとも何とかバランスを取っていたものが

蓋を外すことでバランスが崩れて

不調を解消するどころか、

不調の背中を押すことになる場合があるので

注意が必要です。


 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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