精神分析理論を創始したジムクント・フロイトは、
自身の臨床経験の中でクライアントが
幼少期のトラウマ体験を克明に思い出し語るだけでなく、
その当時に本当に感じていたネガティブな感情をも同時に体験し、
そのネガティブな感情を湧きあがらせることで(カタルシス=浄化)が生じ、
神経症的症状が治まっていくと考えました。
また、米国の精神科医でもあったミルトン・エリクソンは、
催眠の研究に力を注ぎ、独自の催眠療法の技法を開発し、
その理論、技法によって
自身の臨床において驚くほどの成果を残しました。
その理論と技法は
問題の原因を究明するより
問題の解決法を発見する方が有益であり、
過去の影響を探りだすより
現在と未来に焦点を当てることが重要と考えました。
心の悩みを解決するということは、
強いネガティブな感情を解消、軽減することであり、
または、ネガティブな結果を何度も繰り返すようなポジティブな感情を
解消、軽減することです。
精神分析の理論とエリクソンの理論は立場を逆にしますが、
どちらも問題を引き起こす感情を変革するための取っ手であり、
その人の問題にとって、
どちらの方が目的を達成することがより可能かだけです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計