日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

タウンウォッチングからみえるモノ

2006-08-02 22:06:34 | アラカルト
昨日、路線価が発表された。
日本で一番値上がりしたのは、名古屋駅前。
トヨタ自動車が中心になって、新しいビルを建設しているところだ。
という訳でもないのだが、久々に名古屋駅周辺のタウンウォッチング。
中心としてみたのは、百貨店や地下街。

夏休みということもあり、子供たちの姿が目立つのは当然のこと。
その足元を見ると、なんとも心もとない。
ズックなどの運動靴ではなく、サンダル履きのこどもが多いのだ。
もちろん、足元に合わせて服装もカジュアルだ。

百貨店は、かつて「ハレの買い物」という場所だった。
それがドンドンカジュアル化し、「ハレとケ」の線引がなくなりつつある。
顕著に、こどもや10代のファッションに、現れている。
なんとなく、グズグズと刹那的で手っ取り早さがファッションとして、現れているようにも見える。
そんな服装を由としている親のファッションも、同じ傾向にありながら持っているバッグなどは、ヴィトンやグッチなどというバランスの悪さ。
「カジュアルファッションに、ブランド品をコーディネートしている」というよりも、「手短でラクな服にブランド品バッグを合わせている」という感じなのだ。
もしかしたら、この感覚・センスが今の社会のズレ感のような。
もちろん、そのようなファッションの人ばかりではないのだが・・・。

平日の昼間は、休日の百貨店ではあまり見かけることのない、シルバーエイジのショッピングスタイルも観察することが出来る。
意外なほど、皆さんおしゃれなのだ。
30代の親子ファッションが「ラクな服」なのに、ゆったり目の服におしゃれな杖という姿が多い。
特に60代~70代と思われる、女性同士の買い物ファッションは地味な色合いでも、キチンとお化粧をしている。
むしろ、服装が地味な分お化粧が映えているといった印象のおばあさまが、目を引いた。
男性も中年世代よりも、おしゃれな方が多いように思った。
この世代の人たちにとっては、百貨店はハレの場に近い位置付けなのかも知れない。

「団塊の世代の今後」ということが、様々なトコロで注目をされている。
現在の30代の親子ファッションのベースを作った、親世代とも考えられる。
今のシルバー世代とは違う、彼らの「ラクではない、きれい目カジュアル」を街中で見ることが出来るのだろうか?

そういえば・・・若い女性のミュール姿がすっかり減っていた。
生足よりもストッキングというファッション志向の変化も実感したしだいである。