日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

お盆中に考えた「シニアの海外ロングスティ」

2006-08-17 22:34:23 | ライフスタイル
思ったよりも多くのご近所の方々が母の初盆の供養にこられ、バタバタと過ごした。
その間も、世間ではイロイロな出来事があった。
「東京の大停電」では、自然災害だけではなくチョッとしたトラブルにも、都市規模が大きくなるにつれその被害は拡大し、都市機能そのものの根幹に関わるということを、示したように思う。
「チョッとしたトラブル」と言う表現が、あっているかどうかは疑問かもしれないが。
これをきっかけに、一般住宅だけではなくマンションなどの集合住宅などでも「ソーラー自家発電」を備えるようになるかも知れない。

最近、「団塊の世代」のリタイア後ビジネスが盛んに新聞や雑誌などで取り上げられるようになってきた。
その中でも「海外ロングスティ」が、人気を集めているらしい。
「リタイア後、のんびり海外で自由気ままに過ごしたい」ということなのだが、反面、病気などで障害を持ってしまった老親の介護などは、どうするのだろうか?と考えてしまうのだ。
「団塊の世代」と言っても、その親たちも健在で田舎暮らしをしているという場合は、決して少なくないのではないだろうか?
とすれば、その親が倒れ、介護などが必要となった時「のんびり自由気ままに海外」という訳にはいかない。
それは、自分自身のことでもあるはずである。
言い換えれば「終の棲家と生活」ということを、もっとリアルな問題として捉える必要があるのではないだろうか?ということなのだ。

「子供の世話にはならない」というのは、元気な時にいえる言葉であって、病気になり寝たきりや介護が必要となった時には、ヘルパーさんなどの力以上に家族の力が必要となってくる。
特に経済的な面では、家族の負担は少なくないはずだ。
実際、私の周囲でも親御さんが病に倒れ、その介護と仕事で悩んでいる友人がいる。

「シニアの海外ロングスティ」の広告などを見るたびに、自分達の生活をエンジョイするのは素敵なことだが、老親介護や自分達自身の介護生活などが、ポッカリ抜け落ちているように感じるのだが・・・。

初盆を終え、「終の生活」ということを考えてしまった。