日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ヒートアイランドとクールアイランド

2006-08-27 22:54:09 | ライフスタイル
昨日のお昼頃、近所に買い物へ出かけていたら雷が鳴り出し、大粒の雨が降り出した。
雲行きが怪しかった為、持って出ていた小さな折りたたみ傘など、役に立たないほどの雨。
ずぶ濡れ寸前に家に帰り着き、濡れた服を着替えながらお昼のニュースを見ていて驚いた。
ニュースの内容は、昨日から今日にかけて行われた「日本ど真ん中祭り(通称「どまつり」)」のレポート。
同じ名古屋市内でも、お祭り会場となっている繁華街では、雨が降っていないようなのだ。
繁華街から地下鉄で20分ほどの距離なのに、曇天と大雨・・・この違いはどうしたことなのだろう?

ここ数年、東京などでは「ゲリラ豪雨」が問題になっている。
雷と共に大雨を都市部に降らす、「2,3時間の集中豪雨」のことだ。
そして、雨が降る地域も限定的というのが特徴だといわれている。
その「ゲリラ豪雨」と同じだとは思いたくないのだが、似たような現象が名古屋でも起きているのかも知れない、と思ったのだ。
そして、これが「ヒートアイランド」ということなのだろうか?と考えてしまった。

「ヒートアイランド」というのは、既に様々なメディアが取り上げているように、都市化が進むことによって、空調などの排気熱やコンクリートやアスファルトなどの蓄熱や放射熱によって起きるといわれている。
地球温暖化の原因の一つとも言われている。
その対応策として注目されているのが、「クールアイランド」と呼ばれる緑地帯や河川。
「ヒートアイランド化」した地域周辺に緑地帯や河川があることで、気温を下げる効果があるといわれている。

そのようなことを知ると、「クールアイランド」程ではないだろうが、廃校となった街中の小学校などの新たな利用法があるように思えてくる。
それは、運動場の芝生化だ。
小学校の校舎周辺には、元々桜や銀杏などの木々がある。
花壇や、理科の体験学習で作る小さな畑などもあるはずだ(あくまでも、私が通った小学校を参考にしている)。
そのような場所を、市民に開放し花作りや家庭菜園などに利用してもらう、という方法があるのではないだろうか?
そして、運動場を芝生化し市民の運動場として開放すれば、地域の緑地帯というメリットだけではなく、プラスアルファのメリットが生まれてくるような気がする。
緊急時の避難場所としても、活用できるのではないだろうか?
校舎は、アスベストなどの問題があるため、十分な注意が必要だとは思うが。

人の住む場所近くには里山があり、その里山の脇には小川が流れている、という環境であれば「ヒートアイランド」とは無関係なのだと思う。
でもそれが無理なら、少子化のため廃校となった小学校を活用し、少しでも緑地を増やすということを考えてみるのも、一つの方法ではないだろうか?