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投資先も考える時代-「ワクチン債」-

2008-02-02 21:23:51 | ビジネス
讀賣新聞のWEBサイトに発展途上国支援、大和証券グループが「ワクチン債」発売へと言う記事が掲載されている。

これまで、企業の途上国への支援と言うとボルビックが昨年夏に展開した「1L for 10Lキャンペーン」や、現在P&G・パンパースが展開している「ユニセフ・パンパースキャンペーン」(ダイレクトなネーミング・キャンペーンなのだが・・・)などが、身近なトコロだ。
昨年末には、FM番組で行われていたジョイセフの「レンボー・プロジェクト」があった。
文具メーカーなどの協賛・協力などもあり、相当数の文具が集まったようだ。
有名なところでは、ユニセフのグリーティング&ギフトの販売だろう。

このような、企業が行う「途上国への支援キャンペーン」は、私たち生活者にも参加しやすいモノが多い。
その分気軽に参加できるし、幅広い生活者層の支持を集めやすい。
もっと積極的にこのような社会支援に参加したい、と考えている人がいるのではないのだろうか?
寄付と言う方法もあるのだろうが、今の経済状況ではそれもままならない。
「寄付よりも、まず自分の生活のほうが大事」と言う、経済状況なのだ。
そのような「社会的経済」を考えている人たちにとって、今回の「ワクチン債」は興味があるのではないだろうか?
まして「サブプライムローンの問題」などで、金融不安があり株価が下落しつづけている。

確かに、現在の国債よりも低い利率とのコトだが、対象となるイギリスや南アフリカなどの7政府が協力して設立した団体だ。「有望な投資先を求める」と言う意味では、期待ができないかもしれないが、
南アフリカなどは、様々なダイアモンドを始めとした地下資源の豊かな国だと言う点から考えても、長期的にみれば安定的な投資先だともいえるのでないだろうか。

既に欧州などの企業年金基金などでは、クラスター爆弾などの大量破壊兵器を作っている企業を、投資先から外すなどの動きが既に出ている。
日本も、そろそろ「社会貢献ができる企業・国への投資」と言うコトを、考えても良い時代なのではないだろうか。