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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

寂れていく地方と超が付くほどローカル品

2008-08-18 19:17:08 | アラカルト
実家に帰るたびに感じるコトがある。
それが「寂れていくまち」の姿だ。

鳥取県というと多くの人は、「あぁぁ~、鳥取砂丘ね」と言う。
残念ながら、私の実家があるのは県西部の米子市。
近くにある有名なモノ・コトは「大山」だろう。
ところが「大山」と書いて、「だいせん」と読める人が余りいないようなのだ。
確かに、「おおやま」と読むのが普通なのかもしれない。
実家に帰った際、父に頼まれて大山の観光サイトをチェックしていたら、大山町HPに「大山と書いてだいせんと読ませる」というコンテンツまである(大山町は米子市のお隣の町だと思ってください)。
「コレほど、マイナーな地方なんだ・・・」と、実感したのである。
そして、折角魅力的なモノ・コトがある(と思うのに)、寂れていくばかりというのが、悲しく思えたのである。

反面、超がつくほどローカルなモノがあった。
鳥取県・米子のモノではないのだが、「十六島の岩のり」
「十六島」と書いて「うっぷるい」と読むのだが、普通に読める方は地元の方以外ではまずいらっしゃらないだろう。
様々な「お取り寄せ本」などにも、まず出てこないほど「超」が付くほどのローカル品だ。
問題なのは、希少性が高いため一般に流通できないコトだろう。
もちろん、高額だということもある。
僅か10gほどの岩のりに、800円以上のお金を支払う人がどれだけいるのか?という、市場価値の問題もある。
ただ、このようなコトがまちの活性化に結びつく可能性もあるのでは?とも考えている。
なぜなら、この「十六島の岩のり」は自然の産物で、歴史もある。

山陰という場所は、何もない田舎というわけではないからだ。
米子~安来~松江郊外には、余り知られていない遺跡や古い神社が点在し、豊かな名水地でもある。
現在ある地域の資産を、「超ローカル」としてアピールできるのではないだろうか?と、考えている。

「人がいないから、まちが寂れる」のではなく、「手付かずの自然や遺跡が残っている」と考える方が、今という時代にあっているように思うのだ。
個人的に一番問題だと思っているのが、日に日に寂れていく駅前商店街なのだが・・・この解決策はまだ見つけられていない(といっても、仕事のオファーがあったわけではないで、「私のおせっかい」ということになりますが)。