日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

違うカタチの支援はないのだろうか?

2008-08-28 21:22:19 | アラカルト
アフガニスタンで、武装団に拉致殺害された日本人男性のニュースは、なんとも残念で悔しくてならない。
地元の人たちからの信頼が厚く、慕われていたようであったということも、この事件の問題点を深く考えさせられる。

拉致・殺会された伊藤さんは、農業技術などを指導する目的で、アフガニスタンに行っていた。
そして現在アフガニスタンで様々なボランティア活動をしている団体は、日本だけでも数多くいるようだ。
残念なことに今回の事件で、それらの団体はスタッフの派遣を見送るトコロが殆どのようだ(紹介記事は朝日新聞)。

遺体が運ばれていく場面をニュースで見て、アフガニスタンの人たちが本当に必要としているのは、力による平和維持活動ではなく、日々の生活を立ち直らせていくための活動なのではないか?と、感じたのは私だけではないと思う。
しかし武装勢力と呼ばれる人たちは、外国人からのこのような援助を受けたくないようだ。
武装勢力のこのような発想は、アフガニスタンの人々にとってはとても迷惑な考えだと思う。
であれば、アフガニスタンの人たちを日本で教育する、という方法は考えられないだろうか?

日本の農業技術がそっくりそのまま、アフガニスタンで通用するとは思えないが、農業を発展させるための基礎づくりとなるのではないだろうか?
他にも教育や医療、通信技術などの分野でも、アフガニスタンの人たち(だけではなく、貧困などにあえぐ国々の人たち)を積極的に受け入れ、教育・指導をするというコトだ。
少なくとも、殺害された伊藤さんの蒔いた農業技術の種は、一緒に働いていたアフガニスタンの人たちに受け継がれていると思う(と、信じたい)。

インド洋での給油活動も、大切かもしれない。
しかし、アフガニスタンの人たちが将来独立国として生きていくための手助けは、教育や農業、医療や通信などの教育にもあると思うのだ。
武装勢力の思惑は、自分たちの主張だけをアフガニスタンの人たちに押し付け、正論とすることだろう。
ならば、教育や農業技術といったアフガニスタンの人たちが、今本当に必要としているモノを提供するというのも、平和維持活動に繋がっていくと思うのだが・・・。

理想主義的発想かも知れない。
でも、このような事件が起きた後だからこそ、日本がその様な技術や教育を必要とし、勉強したいと考えている人たちを積極的に、受け入れるという方法を企業を含め考えて欲しいと考えるのだ。

やっぱりね~、特別扱いだったんだ

2008-08-28 15:33:28 | スポーツ
Yahooのトピックスに、時事通信のニュースとして谷に特別扱いなし=柔道という記事が、Upされていた。

今回の北京オリンピックの総括的なものが、各競技団体から発表されている。
サッカーについて言えば、「女子はよく頑張ったが、男子は実力・実績ともに高いレベルではなかった」というコトのようだ。
個人的には、女子についてもっと高い評価をしても良いと思うのだが・・・。
なぜなら、なでしこ達のサッカーは「世界をリードするプレーが随所に見られた」と、海外のサッカー関係者から高い評価を受けたのだから。

そして、日本中の期待を背負っていたはずのお家芸である柔道は、かなり寂しい結果となってしまった。
その総括的な内容の話として、上述のようなコトがあったようなのだ。
このニュースを見たとき、多くの人は「やっぱりね~」という思いが、あったのではないだろうか?
最終選考の決勝で、谷選手は若い・山岸絵美選手に力負けしたように感じたからだ。
といっても、こちらは柔道の素人。
素人どころか、テレビのニュースのスポーツコーナーで見る程度。
そんな「ど素人」から見たとき、「ママでも金」は無理なんじゃ・・・、という予感があったのではないだろうか?
対戦した山岸選手は、経験や実績もなくオリンピックという大舞台での活躍は難しい、と考えたのかもしれない。
しかし、谷選手でもはじめてのオリンピックがあり、その時の経験があるから今の実績が出来たはずだ。
むしろ、経験としてオリンピックという大舞台に立たせる必要もあったのでは?と、思っていたのだ。

ところがこのときの大会スポンサーは、谷選手が所属している企業だった。
そんな関係もあって、谷選手になったのか?ということまで、頭をよぎった。
そんな憶測というか邪推のようなコトも、今となっては「やっぱりね~」という、気がしてくるのだ。

北京オリンピック団長は、一昨日の記者会見で「特別扱いが、悪い結果を生んだ競技があった」と、話していた。
お家芸・柔道でも内部的には同じだったということを、図らずも認めてしまったようだ。