日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

Discvoer日本の食材

2009-12-06 19:53:13 | トレンド
最近スーパーやドラッグストアーに行くと、「産地明記」されたモノが目に付くようになってきた。
例えば、山崎製パンの「ランチパック」などには、地域の食材を意識したモノが多くなっている(Enterの後、製品情報をクリックすると見られる)。
デコポンクリームとか、蒜山ジャージー牛乳クリーム、静岡お茶クリームのような「甘いパン」、今や全国区となった感のある「富士宮焼きそば」などお惣菜パンでも、そのような傾向が見られる。
それだけではなく、同じ「ミルククリーム」でも榛名、蒜山、阿蘇小国など産地もイロイロある。
数年前なら、「ミルククリーム」と言う表示だけだったと思われる。
そこに改めて、産地名を付けることであえて「ローカル性」を打ち出している、と言うのが大きな特徴だ。

それはこのような商品だけではなく、スナック菓子でも同じような傾向が見られる。
数年前からポテトチップスなどには「伯方の塩使用」と言った、表示がされるようになってきたが、それが「静岡産わさび」と言う表示も当たり前のように見られるようになった。
カルビーの「かっぱえびせん」などは、大人向けに「日本味紀行黒煎り七味」と言う商品を期間限定で発売している。
この商品は、和歌山県産の大粒のぶどう山椒を使っていることを、一つの売りポイントとしている。

昨今の「お取り寄せブーム」が、このような「地方・地域限定食材」を使った食品開発へと繋がっているのではないかと思うのだ。
逆に、今の食品企業の開発社員は躍起になって「地方・地域限定食材」を探し求めているのかも知れない。
それも「お取り寄せ」では発見できないような、「隠れた地方・地域限定食材」を探し、商品化に結びつけようとしているのでは?と、感じている。

バブル以降、日本の食は「海外」に目を向ける傾向が強かった。
例えば「粉チーズ」は「パルメザンチーズ」から、いつの間にか「パルメジャーノレッジャーじゃないと・・・」とか「生ハム」は「イベリコ豚に限る」と、グルメを自称する人たちの間では、当然のように言われるようになった。
それが、ある程度行き着いたというコトだろうか?
今度は、日本国内に目を向けるようになってきたようだ。

これが、単なるブームで終わるのではなく、地方・地域の農業の活性化に繋がれば良いのだが・・・と、思うのだ。