日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

B級グルメは世界を目指す?

2009-12-15 15:53:09 | ビジネス
毎日新聞のWEBサイトを見ていたら、たこ焼き in フランクフルトと言う記事があった。
「たこ焼き」と言えば、「大阪の一般家庭では、たこ焼き用の鉄板が一家に一つはある」と言う程の「大阪のソウルフード(?)」。
その「たこ焼き」を、海外でアピールと言う内容の記事だ。

以前勤めていた会社に、海外からの企業留学生(女性)が来ていたことがあり、彼女をもてなすために「お好み焼き」を、食べに行ったことがあった。
アメリカ人の彼女からすると、「お好み焼き」と言う食べ物は、とてもヘルシーだと感じたらしい。
他の海外からの企業留学生たちも、お好み焼きやたこ焼きなどは人気で、彼らの共通意見として出てくるのが「ヘルシー」と言うコトだった。
その後、「アメリカでもお好み焼きのスタンドがあれば、良いのに~」と、何度か話をしていた。

欧米人のイメージの中に「日本食=ヘルシー」と言う概念があるからなのか?と思って聞くと、「たくさんの野菜が、お肉や海鮮類と一緒に、簡単に食べられるから」と言うのが、「ヘルシー」の理由だった。
もう一つは、作り手側のアレンジが自由と言うことも、彼らにとってはチョッとした驚きだったようだ。

ここ数年、国内では「地域のB級グルメで町おこし」が盛んだ。
キッカケとなったのは、ご存知「B-1グルメグランプリ」で優勝をした、「富士宮焼きそば」だ。
その後の人気ぶりも、ご存知だろう。
年々この大会に参加する自治体が、増えてきている。
最近残念に感じることは、自治体が「地域の活性化」を目的に、呼びかけ参加する傾向が増えてきていると言うことだ。
当初のように、「B級グルメを楽しもう!」と言う中にこそ、世界にも進出できるのではないか?と、思うのだ。

それだけではなく、日本のごく普通の家庭でも作ることができる地方のB級グルメにまで成長できれば、世界進出も夢ではないのでは?
と言うのも、基本的に地方で長い間育ってきたB級グルメは「野菜タップリ+アレンジ自由(=作り手の個性が出やすい)+必須アイティム」があるからだ。
「寿司・しゃぶしゃぶ・スキヤキ・てんぷら」ではない、日本の地方色豊かなB級グルメこそ、世界を目指せる何かを持っているのでは?と、この記事を読みながら考えてしまった。