テレビの見逃し配信サイトを見ていたら「こんなまちおこしアイディアもあるんだな~」と、感心するものがあった。
テレビ東京系:風景の足跡 岩手県平泉毛越寺通り
番組で紹介されている通り、毛越寺は平泉を代表する古刹のようだが、お寺の山門前の通りは、これといった風情のある通りではない。
公式HP:天台宗別格本山 毛越寺
地方ではよく見かける、中途半端(と言っては失礼だが)に整備され「門前通り」という風情がなくなってしまった通りだ。
平泉と言えば中尊寺のほうが有名だと思うし、観光で訪れる人達の目当てはやはり中尊寺だと思う。
公式HP:関山 中尊寺[岩手県平泉 天台宗東北大本山]
同じ平泉の中で世界遺産に登録されていながら、世間的注目度には大きな差があるように感じているのは、私だけではないと思う。
だからこそ、毛越寺を中心とした地域は「まちおこし」が、必要だったのではないだろうか?
そして「まちおこし」のアイディアとなったのが、新しい技術バーチャルリアリティーだ。
臨場感を出すために、平泉町の町民に参加をしてもらい、平安時代毛越寺を中心に行われ今も継承されている行事や舞などをCG化し、周辺にあるVRポイントでVRスコープを見ると、そのCGが映し出される、という仕組みになっている。
VRスコープを常時見ながら街中を歩くことができれば、平泉の平安絵巻が楽しめるのかもしれないが、現実的には無理がある。
ただ、全国各地で見られる「伝承会館」のようなところで見るCG画像よりも、より臨場感を楽しめるのではないだろうか?
何より、VRスコープを見た場所周辺では、そのようなお祭りがあったりするのだ。
「今回は、お祭りを見ることができずVRスコープだったが、次回は本物を見たい!」という、気持ちにつなげることができれば新たな観光資源となるのでは?
まちおこしには、様々な方法がある。
そして「正解」と呼べるものは無い。
だからこそ、地域地域に眠っている「資源」を見つけ、「資源」をどのように活用できるのか?ということを、地域全体で考える必要がある。
移住だけではなく、人を呼び寄せる「観光」もまた重要なまちおこしの方法なのだ。
そのアイディアの一つとして毛越寺周辺で見ることができるVRスコープを使った観光も、十分アリだと思うのだ。