日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「ライブドア」がなくなる

2011-11-07 21:05:20 | アラカルト
新聞のWEBサイトをチェックしていたら、「ライブドア」の名前がなくなる、という記事が掲載されていた。
経営としては、既に韓国のネットサービス会社の子会社となっていて、「ライブドア」という名前だけが残っていたようだ。
確かに、「ライブドア」という名前でブログをはじめとするネットサービスは、今でも残っており利用されている方も多いはずだ。

その「ライブドア」は、ご存知のように堀江貴文さんが創業をした企業だった。
ネットサービス会社として、急成長を遂げ「時代の寵児」として話題に事欠かない人物でもあった。
特に、「プロ野球の近鉄とオリックスが合併する」という問題が起きたとき、いち早く買収に手を上げた。
当時は堀江さんの服装などから、プロ野球の重鎮というかプロ野球を仕切っている(?)某新聞社主筆から、猛反対を浴びた。
結局は、同じIT分野の企業である楽天が新しいチームを作るような形で、一件落着したのだが、この一連の出来事で、「ライブドア」という企業名と共に堀江さん自身が時の人となった。
堀江さんの仕掛けた「プロ野球買収」はできなかったが、「ライブドア」という企業名は、それまでインターネットなどとはまったく無関係な生活を送っていた人にまで認知させるということに、成功したとも言える。
実際、そのようなコトを言う方もいらっしゃったようだ。
その後も、フジテレビとの買収工作など実際のネット事業ではなく、マネーゲームに近いような経営手ばかりが報道されるようになっていった、という過程はよくご存知の方も多いと思う。

その後は上述したとおり、本業となるネット事業に関しては韓国の企業に買収され、完全子会社となってしまった。
しかし日本での「ライブドア」という名前の価値は、それなりにあったのだろう。
なぜなら、堀江さんが社長を退いてからも「ライブドア」という名前で、様々なネットサービスが展開できたのだから。

その「ライブドア」という名前がなくなる、というコトは「ライブドア」という名前の価値が薄れてきた、というコトもあるだろうし、時代が変わったということもあるだろう。
何より堀江さん自身、既に過去の人となってしまった感もある。

ただ「ライブドア」という名前の企業の始まりから終わりまでを見てみると、一つの企業の成長と終焉をよく表しているようにも思える。
そんなところから、何か学べるコトがあるような気がする。


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