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地球温暖化が招く、「感染症ドミノ」というリスク

2024-12-05 11:47:24 | アラカルト

今年の夏も残暑が厳しかった(ようだ)。
(ようだ)としたのは、例年であれば「残暑」と言われる時期を、自分の不注意から入院生活を送ることになってしまったため、実感していないからだ。
それでも私が退院をした10月17日は、名古屋の最高気温が30℃超えだった。
その為、8月下旬に入院をしたときの服装で帰宅しても、肌寒さどころか暑い位だった。
そして「地球温暖化」どころか「地球沸騰化」を実感したのだった。

もう一つ入院中、世間で話題になっていたのが「手足口病」と呼ばれる、感染症が流行していたことだ。
感染者のほとんどは、子ども達でその症状も比較的軽い(というべきか?)為、多くの場合は経過を診る、ということになるようだ。
厚労省HP:手足口病 

そして主な流行期は、夏のようだ。
厚労省のHPにある写真を見て、「あ~~私も子供のころになったことがあるかも?」という、印象を持った。
その「手足口病」の流行がおさまりつつあると思ったら、今度は「マイコプラズマ肺炎」が、流行しているらしい。
それだけではなく、今年の秋は寒暖差が激しい為「インフルエンザ」も大流行の兆し、という話も聞く。

このように、通年で「感染症が流行する」ということが、最近増えているという話を、今朝のFM番組でも話していた。
確かに、「新型コロナ」に始まり「インフルエンザ」、子どもが主な感染者とはいえ「手足口病」があり、「マイコプラズマ肺炎」となると、私たちの生活は「感染症とともに生活をしている」という、状況になりつつある、ということになる。

この背景にあるのが「地球温暖化」の影響がある、と言われている。
季節感が無くなりつつあるだけではなく、「手足口病」のように夏場に流行する感染症は、残暑が長くなることでその流行期間は長くなる。
逆に「インフルエンザ」等は、夏場ではなく急激な寒暖差が起き始める晩秋から冬にかけ、流行するので、まさに今年の気候状態が感染流行のパターンに当てはまる、ということになってしまうのだ。

もう一つ指摘されているのが、「新型コロナ対策」が長引いたことで、成人の中には結果として「インフルエンザや風邪の抗体を得られずにいる可能性」も指摘されているらしい。
確かに、日本は諸外国に比べワクチン接種回数も多く、徹底した「感染予防対策」を行ってきた。
その結果として、毎年のように得られた「(初期の風邪になることで得られたであろう)ウイルスの抗体」が、得られないまま現在のような状況になっている、という指摘だ。

この「ウイルスの抗体を得られない」という問題に関しては、様々な意見があるとは思うのだが、少なくとも「地球温暖化」によって日本の四季が失われると同時に、夏に流行する感染症の感染期間が延び、体が冬に向かう用意ができないまま、冬になり「インフルエンザ」のような冬に流行する感染症が一気に流行する、という考えは的を得ているような気がしている。
そしてこのように季節性だった感染症が、次から次へと通年で起きる現象を「感染症ドミノ」と呼ぶようだ。

問題なのは「感染症ドミノ」という状態は、常に体内に何等かの感染症の原因を持ち続け、体力や免疫力を著しく落としている、ということでもある。
「地球温暖化」による感染症リスクとしてこれまで指摘されてきたことは、これまで熱帯地域で発生していた感染症が、これまで感染症が発生していない地域にまで拡大する、という問題だった。
もちろん、この問題も大きなリスクであることには違いないが、「感染症ドミノ」という状況は今の日本にとって対策を急ぐ必要があり、このような視点から「地球温暖化」を考えることも重要なコトかもしれない。



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