日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

こんな広告の方法も面白い ‐ヤマハとくいだおれ太郎‐

2023-04-19 21:58:45 | マーケティング

朝日新聞のWebサイトを見ていたら、「こんな広告企画も面白い!」という記事があった。
朝日新聞:くいだおれ太郎、ヤマハ専属ドラマーに「道頓堀でも音が通る」 

ご存じの方も多いと思うのだが、くいだおれ太郎は大阪・道頓堀を象徴するキャラクターだ。
以前は「くいだおれ」という飲食店ビルの入り口に立っていた。
2008年、建物の老朽化に伴い飲食店ビルそのものが閉店。
くいだおれ太郎も、一時期各地のイベントなどに借りだされていた記憶がある。
現在は「中座くいだおれビル」に移り、元気な姿(?)が見られるようだ。
それほど、「大阪」を象徴するようなキャラクターであり、愛され続けているキャラクターだろう。

そのくいだおれ太郎と言えば、電動でリズミカルに太鼓を叩く姿だと思うのだが、その太鼓はヤマハの「CSS‐1450A」という機種(というのか?)らしい。
そのようなご縁から、今回ヤマハの専属ドラマーの一人となったようだ。
ヤマハ:スペシャルコンテンツ アーティスト (か行アーティスト参照のこと)

ヤマハ側としては、専属契約することで話題づくりになるだろうし、くいだおれ太郎を実際観に行ったとき、その音を聞いてもらえる、というメリットがある。
何より、くいだおれ太郎そのものが、とても強力な広告媒体であり、ブランド力を持っている。
そのブランド力は、老若男女問わず親しまれているという、圧倒的な強さがある。
それは大阪の方だけではなく、おそらく日本中の人達から愛されているブランドのような気がしている。
日本だけではなく、海外からの観光客も「一目くいだおれ太郎を見たい。一緒に自撮りしたい」と思って、大阪観光の楽しみとしているかもしれない。

これほど強力なタレントは、そうそういるとは思えない。
そのタレントが自社製品を使っているのだとすれば、当然契約を結ぶのは当然だろう。
これまでヤマハは、楽器愛用アーティストを中心に広告展開をしてきたはずだ。
とはいえ、日用品やクルマなどと違いテレビCMなどを頻繁に流すようなコトはできない。
何故なら、楽器を愛用しているアーティストがCMやポスターなどでの起用を了解してもらわなくてはならないからだ。
例え了解したとしても、一般的に広く知れ渡っているアーティストは限られる。
日用品やクルマのように、高い頻度でCMを流せばよい、という訳ではないのだ。
そのような問題をクリアしているのが、くいだおれ太郎なのだ。

くいだおれ太郎側にとっても、世界で活躍するアーティストと同様の楽器メンテナンスをしてもらう、というのは大きなメリットがあるだろう。単に電動で太鼓を叩いていればよい、という訳ではないはずだからだ。
そもそも楽器のメンテナンスは、専門のプロがいるくらい難しい。
そのメンテナンスを定期的にしてもらえる、というのはくいだおれ太郎の維持コストに対して、軽減となるはずだ。

いつでも道頓堀に行けば、軽やかに太鼓を叩くくいだおれ太郎と会える、というのは観光という面でも大きい。
そう考えると、今回のくいだおれ太郎の専属ドラマー契約は、「三方良し」以上のメリットと広告効果がありそうだ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。