以前から感じていた事なのだが、いわゆるSNSに表示される「広告」が、随分手軽なモノが増えてきた、という印象を持っている。
同様の感想を持っている方は、多いのでは?という、気がしている。
何故、「手軽な広告(=胡散臭そうな広告)」が、SNS上で増え続けているのか?と言えば、それがテレビなどのメディアを使うよりも、経費をかけることなく広告を出すことができるからだ。
しかも、不特定多数に表示させることができるだけではなく、アクセスデータによりある程度表示する対象者も絞れる、というメリットがある。
Googleが最近頻繁に展開している「Google広告のメリット」の広告を見れば、ある程度ネット広告の仕組みのようなモノを知ることができると思う。
その主な「お手軽な広告(=胡散臭そうな広告)」というのが、通販の美容系と健康系ということになる。
タレントさんが使って痩せた、キレイになった、などというのはまだよい方だろう。
「期間限定〇〇%割引」などという表示が頻繁に登場する広告などは、「永遠に続く〇〇%割引キャンペーン」という印象すらある(私だけかもしれないが)。
上述したように、SNSを活用すると企業側にとって、テレビなどに広告を打つよりも遥かに安い費用で、ターゲットを絞った不特定多数の人に商品やサービスを訴える事ができる、というメリットがある。
そのことによって、地方の小さな企業が全国あるいは世界に、自社の商品やサービスをPRすることができる。
一方、それを見せられるSNSユーザー側の気持ちは、どうなのだろうか?
頻繁に表示される胡散臭そうな広告。しかも似たような広告を数多く毎日のように見せられる、というのはSNSユーザー側にとって、意外なほどストレスとなっているのでは?
結果それが、SNS離れを起こす可能性もあるはずだ。
あくまでも「コミュニケーションツール」というしてのSNSにとって、ストレスと感じる広告は邪魔なだけでテレビCMよりも「邪魔くさい」と感じるものとなっているのでは?
もしかしたら、民放テレビ局が次々と開局した「テレビの黎明期」当時のテレビCMと同じような状況が、今のSNS広告なのかもしれない。
当時は、5~10秒という短い時間のテレビCMがあったため、ひたすら商品名を連呼するというテレビCMがあった。
「余りにも煩い」と批判を浴び、徐々に「連呼型CM」から15秒の映表現やコピーなどで見せる内容へと変化していった。
もちろん5~10秒という短いCMであっても、優れた内容のモノはあり、今でもそれらのCMはCM作成のお手本となっているだろう。
資本力の少ない企業だからこそ、SNSを活用した広告は必要だと思う。
ただし、かつての「連呼型CM」のように、ユーザーに不快感や不信感を与えるような広告は、すぐに見直すべきだろう。
何故なら、「広告は企業の顔」という部分があるからだ。
大手広告代理店を使わなくても、優れた広告をつくることができるようになったからこそ、「広告は企業の顔」だという認識を持って、伝えたいユーザーに「素敵だな~。面白そうだな~。使ってみたい!」と、共感を得られる広告づくりを考える必要なのがSNS広告だろう。
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