先ほど、新聞のWebチェックをしていたら修学旅行中の女子高校生が「熱中症」で意識不明の重体になっている、という記事があった。
朝日新聞:修学旅行中の高3女子生徒、意識不明で搬送。熊本、熱中症の疑い
全国、例年よりも随分早い梅雨明けとなった。
梅雨明け前から、連日の猛暑で体力的にも相当ダメージを受けるような日が続いていた、というのも事実だろう。
昨夜も救急車のサイレンを聞く等、おそらく「熱中症」で救急搬送される人が、増えているのだろうな~という実感はあった。
にもかかわらず、「コロナ対策優先」ということで、いまだに「マスク着用」を様々な施設でお願いされている。
いくら外でマスクを外していたとしても、何かの施設に入る時にはマスクをしなくてはならず、その度に着けたり・外したりするということになる。
何となくだが、今回「熱中症」で倒れた女子高校生も「マスクを着けたり・外したり」するのが面倒くさく、着けていることにも慣れてしまっていた為に、「外す」ことなく「熱中症になったのでは?」という気がしている。
あくまでも私の想像なので、本当のところはわからない。
ただ、「熱中症予防のためにも、外ではマスクを外しましょう」と言われていても、何等かの施設に入る時には「マスク着用をお願いしています」と、しつこいほどにアナウンスをされてしまうと、マスクを着けたり・外したりという行為そのものが、面倒くさくなり結局、マスクを着けたままの方が便利、ということになってしまう。
エアコンの効いた室内で、話し合いをしている方にはわからない行為が、街中では普通に行われているのだ。
それにしても、何時までこのような「マスク着用」を強要するようなコトが続くのだろうか?
個人が「不利益と利益のバランス」を考え、マスクをすることで不利益が多いと思えば外すことは容認して欲しい、と思っている。
にもかかわらず、各所で「新型コロナ感染予防の為に、マスクをしましょう」と言葉は柔らかいが、何となく強要している感がある。
海外では「マスク着用」そのものが、強制であったため、国が「マスクを外す」と言われれば、一斉にマスクを外すことができた。
しかし日本政府は、あくまでも「お願い」レベルであり、はっきり言ってしまえば個人の判断にゆだねられる部分が強かったはずだ。
にもかかわらず、政府の「お願い」に対してメディアを含め、様々なところで「マスク着用のお願い」がされ、「マスクをしないと、感染する」という、ある種の「恐怖心」のようなものを植え付けてしまったように感じている。
そして、今の状況は増減はあるモノの、ピーク時に比べると随分感染者数が減ってきているにもかかわらず、「新型コロナの治療薬がないため」等の理由で「まだ、マスクを外す時期ではない」と、政府や専門家といわれる人たちがテレビで話したりすると、マスクを外す機会をなくしてしまっているように感じるのだ。
そもそも「新型コロナ」の株が変異し続けるのは、「新型コロナウイルス」がDNAよりも不安定なRNAの状態にあるからだ。
不安定な状態だからこそ、次々に変異をし続けるということになる。
それは一般的な、風邪と同じであり、「風邪薬の特効薬ができたらノーベル賞」と、冗談のように言われるゆえんでもある。
ただウイルスの多くは、変異し続ける事で感染力はある程度強まるモノの、弱毒化するという指摘はこの3年間で何度も繰り替えされてきたことだ。
とすると、今現在問題となるのは「感染者数」ではなく、「重症者数」であり、「重症者数/感染者数」から考える必要があるのではないだろうか?
何故なら、感染拡大防止の理由の一つが「重症者数が増え、医療崩壊につながる危険性がある」ということだったからだ。
にもかかわらず、今でも発表されるのは「感染者数(あるいは陽性者数)と死亡者数」だけだ。
感染者数に対して重症者数、死亡者数の率が高ければ、国全体で予防策をとらなくてはならないが、肝心なデータではなく断片的な瞬間数字だけで「感染予防のためマスクをしましょう」というのは、どこかズレている。
そのような指摘をし提言をするのが「専門家会議」なのだと思うし、それが「専門家会議」の責任のはずだ。
にもかかわらず、専門家会議からは「政府が判断するものと考えている」という趣旨のコトを話し、政府側は「専門家会議の判断を仰ぐ」ということを延々と繰り返している。
とすれば「専門家会議」を招集する政府が、個々の責任を明確にし、瞬間的数字に右往左往するのではなく、推移と重症者や死亡者の割合等から総合的判断を「専門家会議」にゆだね、それを受け政府がキチンと考え発表することが、政府の責任なのではないだろうか?
例年よりも猛暑・酷暑(あるいは殺暑)の夏といわれる、今年の夏。
「新型コロナ」よりも「熱中症」で亡くなる方が多くなった時、政府や専門家会議の方々はどう責任を取るのだろうか?
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