今日は将棋と全然関係のない話なので、読んでもおもしろくないと思う。こんな駄文を読むくらいなら、他のブログをあたったほうがいいと思う。
以前このブログに小説として書いた話だが、私の記憶が確かならば、いまから18年前の平成4年7月8日(水)は、片思いしていた同僚の女性に電話で告白をし、「私があなたを嫌いだということを、あなたは知っていると思ってた」と、一刀両断にバッサリ振られた日だと思う。
その翌日、つまり18年前の今日、私は新卒で入社した会社を辞めた。いまでいうリストラであった。給料日は20日〆だったと思うが、残りは有給休暇を充てたのだろう。たった2年3ヶ月のサラリーマン生活だった。
話を戻すが、最初に「私の記憶が確かならば」とか「振られた日だと思う」という書き方をしたのには理由があって、振られたあと、私は友人ふたりを誘って、カラオケ店で泣きながら歌っているのだ。
彼女に告白したのが会社から帰宅した7月8日の夜だとすると、それから友人を呼んで数時間カラオケで歌うには、時間的に無理がある。何しろ友人は、別の地域に住んでいるのだ。しかしカラオケに行ったのは会社を辞める前だから、カラオケはやっぱり8日の夜、という結論になってしまう。
では告白したのが7日の夜で、カラオケが8日、ということになろうか。そう考えてみると、七夕の夜に告白して振られた、と思った記憶がないでもない。
それを補完する材料として、18年前の7月7日、この日私は巣鴨のピンサロで、馴染みの姫を指名する約束をしていた。しかし当日、私は巣鴨では下車しなかった。とてもそんな気分ではなかったからである。これは帰宅後、同僚に告白をする心づもりのため、とても精を出すどころではなかったと考えられる。
しかし同僚の彼女に振られたあと、「明日、彼女に会社で会うのが辛い。その1日が辛い」と苦しんだ記憶は絶対にあった。会社を辞めたのが7月9日、というのも絶対だから、やはり「7日告白」の仮説も崩れる。
ということは、カラオケに行ったのは9日の夜、ということになるのか。消去法で考えると、それしかない。なるほど…それはある手だ。あの日私は、誰に見送られることもなく定時に会社を退出し、クライアントに出す文書をポストに投函すると、JR原宿駅の改札をくぐった。
それから巣鴨のピンサロに寄ったが、馴染みの姫が辞めたと聞き、ショックを受けたのだった。姫は私と会う7月7日を楽しみにしていた。彼女もまた、その日が最後の出勤だったのかもしれない。
それから帰宅し、やるせなくなった私は、友人2人を呼んだのだ。それなら数時間のカラオケをする時間はある。
…いや、やはりこの説もおかしい。何かが違う、と己の記憶中枢が注意信号を発している。やはりカラオケに行ったのは、会社を辞める前だ。
…そうか。たぶん8日も私は、定時で帰宅したのだ。なにしろ次の日で会社を辞める身である。なにも好き好んで残業をする必要はない。同僚の彼女も事務職だから、定時で退社している。そこで私は自宅から彼女に電話を掛け、盛大に振られる。そのあと今度は友人に電話を掛け、2人が飛んできてくれた、というわけだ。
これだ。これで全てのピースが収まった。これが18年前の正確な時系列であり、真相だった。
…と、いろいろ書いてきたが、何と私の女々しいことか。それは、自分が嫌われていることに薄々気づきながら、バッサリ振られて泣きながら歌ったこと…ではなく、電話という手段で告白したことだ。ここは彼女に正対し、正面から堂々と告白するべきだった。
もうひとつある。告白したのが会社を辞める前日、というのが気に食わない。振られても恥をかかないように、退職ギリギリまで待った、というのが卑怯ではないか。
こんな手段を取るから、あんな言い方をされるのだ。
もっとも、あのとき振られたのは実にいい経験になった。カラオケでさんざん泣きはらしたあとはスッキリしたし、彼女に対しての未練もほとんどなくなった。
さらに、自分は思ったほどモテない、と気づかされたのも大きかった。あれから私は女性に対して、過度なほど、警戒感を持つようになった。それが高じていまも独身だが、これも自業自得なので、悔いはまったくない。
もしあのとき振られてなかったら、私はどんどん危ない道を歩んでいたかもしれない。バッサリと私を振ってくれた彼女に、いまでは感謝している。
以前このブログに小説として書いた話だが、私の記憶が確かならば、いまから18年前の平成4年7月8日(水)は、片思いしていた同僚の女性に電話で告白をし、「私があなたを嫌いだということを、あなたは知っていると思ってた」と、一刀両断にバッサリ振られた日だと思う。
その翌日、つまり18年前の今日、私は新卒で入社した会社を辞めた。いまでいうリストラであった。給料日は20日〆だったと思うが、残りは有給休暇を充てたのだろう。たった2年3ヶ月のサラリーマン生活だった。
話を戻すが、最初に「私の記憶が確かならば」とか「振られた日だと思う」という書き方をしたのには理由があって、振られたあと、私は友人ふたりを誘って、カラオケ店で泣きながら歌っているのだ。
彼女に告白したのが会社から帰宅した7月8日の夜だとすると、それから友人を呼んで数時間カラオケで歌うには、時間的に無理がある。何しろ友人は、別の地域に住んでいるのだ。しかしカラオケに行ったのは会社を辞める前だから、カラオケはやっぱり8日の夜、という結論になってしまう。
では告白したのが7日の夜で、カラオケが8日、ということになろうか。そう考えてみると、七夕の夜に告白して振られた、と思った記憶がないでもない。
それを補完する材料として、18年前の7月7日、この日私は巣鴨のピンサロで、馴染みの姫を指名する約束をしていた。しかし当日、私は巣鴨では下車しなかった。とてもそんな気分ではなかったからである。これは帰宅後、同僚に告白をする心づもりのため、とても精を出すどころではなかったと考えられる。
しかし同僚の彼女に振られたあと、「明日、彼女に会社で会うのが辛い。その1日が辛い」と苦しんだ記憶は絶対にあった。会社を辞めたのが7月9日、というのも絶対だから、やはり「7日告白」の仮説も崩れる。
ということは、カラオケに行ったのは9日の夜、ということになるのか。消去法で考えると、それしかない。なるほど…それはある手だ。あの日私は、誰に見送られることもなく定時に会社を退出し、クライアントに出す文書をポストに投函すると、JR原宿駅の改札をくぐった。
それから巣鴨のピンサロに寄ったが、馴染みの姫が辞めたと聞き、ショックを受けたのだった。姫は私と会う7月7日を楽しみにしていた。彼女もまた、その日が最後の出勤だったのかもしれない。
それから帰宅し、やるせなくなった私は、友人2人を呼んだのだ。それなら数時間のカラオケをする時間はある。
…いや、やはりこの説もおかしい。何かが違う、と己の記憶中枢が注意信号を発している。やはりカラオケに行ったのは、会社を辞める前だ。
…そうか。たぶん8日も私は、定時で帰宅したのだ。なにしろ次の日で会社を辞める身である。なにも好き好んで残業をする必要はない。同僚の彼女も事務職だから、定時で退社している。そこで私は自宅から彼女に電話を掛け、盛大に振られる。そのあと今度は友人に電話を掛け、2人が飛んできてくれた、というわけだ。
これだ。これで全てのピースが収まった。これが18年前の正確な時系列であり、真相だった。
…と、いろいろ書いてきたが、何と私の女々しいことか。それは、自分が嫌われていることに薄々気づきながら、バッサリ振られて泣きながら歌ったこと…ではなく、電話という手段で告白したことだ。ここは彼女に正対し、正面から堂々と告白するべきだった。
もうひとつある。告白したのが会社を辞める前日、というのが気に食わない。振られても恥をかかないように、退職ギリギリまで待った、というのが卑怯ではないか。
こんな手段を取るから、あんな言い方をされるのだ。
もっとも、あのとき振られたのは実にいい経験になった。カラオケでさんざん泣きはらしたあとはスッキリしたし、彼女に対しての未練もほとんどなくなった。
さらに、自分は思ったほどモテない、と気づかされたのも大きかった。あれから私は女性に対して、過度なほど、警戒感を持つようになった。それが高じていまも独身だが、これも自業自得なので、悔いはまったくない。
もしあのとき振られてなかったら、私はどんどん危ない道を歩んでいたかもしれない。バッサリと私を振ってくれた彼女に、いまでは感謝している。