一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第5回・このブログへの、棋士の登場回数(2010年4月~6月)

2010-07-04 13:39:41 | ランキング
毎回毎回バカバカしいが、今回もまた、「このブログへの、棋士の登場回数(2010年4月~6月)」を発表する。まず「集計に関してのルール」を確認しておく。

・古今東西の男性プロ棋士、女流棋士、元女流棋士、女性アマ強豪をカウントする。
・1エントリに同じ棋士(女流棋士、元女流棋士、女性アマ強豪)が何回出てきても、1回とする。
・名字、名前のみでも、特定の棋士と判別できれば、1回と数える。
・ニックネームで出てきても、特定の棋士と判別できれば、1回と数える。
・会話の中に出てきた棋士も1回と数える。
・同じタイトル(前編、後編など)で複数のエントリがあったら、それぞれを個別に数える。
・コメント欄に登場した棋士はカウントしない。
・囲いや戦法名(石田流、糸谷流右玉など)の棋士名はカウントしない。

以上のルールで、2010年4月1日から6月30日まで、4月5日を除く91エントリを精読し、数える。集計をする前に、参考までに過去4回のトップ10を再掲しておく。

第1回・2009年4月~6月
26回 船戸陽子女流二段
19回 石橋幸緒女流王位
18回 中倉宏美女流二段
16回 藤田麻衣子女流1級
15回 松尾香織女流初段
13回 北尾まどか女流初段
12回 中井広恵女流六段、藤森奈津子女流三段
11回 植山悦行七段、島井咲緒里女流初段

第2回・2009年7月~9月
36回 船戸陽子女流二段
25回 中倉宏美女流二段
22回 中井広恵女流六段
20回 藤田麻衣子女流1級
19回 石橋幸緒女流王位
17回 植山悦行七段
15回 中倉彰子女流初段
13回 山口恵梨子女流1級
11回 藤森奈津子女流三段
10回 上田初美女流二段、松尾香織女流初段

第3回・2009年10月~12月
36回 船戸陽子女流二段
35回 中倉宏美女流二段
33回 石橋幸緒女流四段
31回 中井広恵女流六段
28回 中倉彰子女流初段
22回 植山悦行七段
21回 松尾香織女流初段
19回 藤田麻衣子女流1級
14回 大庭美樹女流初段
13回 渡部愛ツアー女子プロ

第4回・2010年1月~3月
35回 石橋幸緒女流四段
34回 中井広恵女流六段
32回 船戸陽子女流二段、中倉宏美女流二段
29回 藤田麻衣子女流1級
24回 大庭美樹女流初段
21回 島井咲緒里女流初段
20回 松尾香織女流初段、中倉彰子女流初段
17回 渡部愛ツアー女子プロ

過去4回中、LPSAのトップは船戸陽子女流二段で3回獲得、女流棋士会のトップは山口恵梨子女流初段の4回(つまり全部)となっている。おふたりとも「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」上位の常連だけあって、妥当な数字である。
前回の登場回数は3位タイに甘んじた船戸女流二段だが、今回は金曜サロンへの復帰、1dayトーナメントへの参戦、旅先で必ず出てくることなどを考えると、首位奪回は固いと見る。
山口女流初段はやや印象が薄かったが、4月の指導対局や妄想シリーズなどでちょこちょこ名前を書いた記憶があり、そこそこ数字を稼ぐのではなかろうか。


(集計中)








集計終了、いざ発表!!

36回 船戸陽子女流二段
31回 石橋幸緒女流四段
25回 松尾香織女流初段
24回 中井広恵女流六段
22回 中倉宏美女流二段
21回 藤森奈津子女流四段、島井咲緒里女流初段
20回 山口恵梨子女流初段
19回 植山悦行七段
13回 大庭美樹女流初段、渡部愛ツアー女子プロ
10回 里見香奈女流名人・倉敷藤花、蛸島彰子女流五段、大庭美夏女流1級、藤田麻衣子さん
8回 羽生善治名人・王座・棋聖、中倉彰子女流初段、北尾まどか女流初段
7回 神田真由美女流二段、上田初美女流二段、中村桃子女流1級、林葉直子さん
6回 甲斐智美女王・女流王位、斎田晴子女流四段、矢内理絵子女流四段、本田小百合女流二段
5回 勝又清和六段、清水市代女流王将、安食総子女流初段
4回 大山康晴十五世名人、三浦弘行八段、櫛田陽一六段、広瀬章人六段、佐藤天彦五段、山下カズ子女流五段、長沢千和子女流四段、古河彩子女流二段
3回 米長邦雄永世棋聖、谷川浩司九段、加藤一二三九段、永瀬拓矢四段、関根紀代子女流五段、寺下紀子女流四段、宇治正子女流三段、千葉涼子女流三段、岩根忍女流二段、成田弥穂アマ、竹俣紅アマ
2回 深浦康市王位、久保利明棋王・王将、大内延介九段、豊川孝弘七段、阿久津主税七段、窪田義行六段、片上大輔六段、豊島将之五段、高群佐知子女流三段、早水千紗女流二段、山田朱未女流二段、鹿野圭生女流初段、鈴木環那女流初段、井道千尋女流初段、熊倉紫野女流初段、貞升南女流1級、渡辺弥生女流2級、室谷由紀女流3級、鈴木悠子アマ、新藤仁奈アマ
1回 木村義雄十四世名人、中原誠十六世名人、渡辺明竜王、森内俊之九段、佐藤康光九段、二上達也九段、内藤國雄九段、石田和雄九段、村山聖九段、藤井猛九段、丸山忠久九段、島朗九段、井上慶太八段、木村一基八段、滝誠一郎七段、森信雄七段、大野八一雄七段、所司和晴七段、堀口一史座七段、畠山鎮七段、中座真七段、高田尚平六段、近藤正和六段、戸辺誠六段、上野裕和五段、村山慈明五段、糸谷哲郎五段、佐藤和俊五段、瀬川晶司四段、稲葉陽四段、多田佳子女流四段、谷川治惠女流四段、森安多恵子女流三段、山田久美女流三段、竹部さゆり女流三段、植村真理女流三段、中村真梨花女流二段、久津知子女流初段、藤田綾女流初段、室田伊緒女流初段、野田澤彩乃女流1級、坂東香菜子女流2級、小野ゆかりアマ

以上、男性棋士47名、女流棋士・ツアー女子プロ54名、退会女流棋士・アマ7名、故人3名の、計111名が登場した。
船戸女流二段はさすがの数字。最多タイ36回の登場で、4度目の第1位に輝いた。
2位の石橋女流四段は手堅い登場数。
意外だったのは松尾女流初段で、25回登場で3位にすべりこんだのは見事。松尾女流初段は第1回から15、10、21、20回と、徐々に掲載回数を増やしている。今回は「マッカラン」ネタが大きかったか。
4位の中井広恵女流六段もまずまずの数字。
別の意味で意外だったのは中倉宏美女流二段で、22回登場の5位に終わった。いままでは必ずトップ3に入っていただけに、これは予想外の数字である。
6位の藤森女流四段は21回で、これまでの最多回数。マンデーレッスンや金曜サロン、1dayトーナメントなどに満遍なく登場した。このブログのお目付け役で登場したのも大きい。
6位タイの島井咲緒里女流初段も安定した登場数。
8位の山口恵梨子女流初段はさすがの数字。集計前は正直、トップ10にも入らないと思っていたが、事前の予想どおり、私との指導対局と妄想ネタで登場したのが大きかった。山口女流初段は、今回も女流棋士会登場数トップの座を守った。
9位の植山悦行七段は、LPSA金曜サロンの手合い係効果。手合い係を辞したいま、次回の集計でどう変化するか興味深い。
10位の大庭女流初段と渡部ツアー女子プロは、掲載回数を落としたものの、トップ10にすべりこんだあたりはさすがである。
以下個別に書くとキリがないが、ひとつだけ。羽生名人が8回も登場したのは、このブログの性質上、とても珍しいこと。第4期マイナビ女子オープン・予選抽選会に参加したあと、名人戦第4局の大盤解説会に参加し、それをレポートしたのが大きかった。
次回は10月初旬に集計予定だが、どんな数字が出るか、今から楽しみである。
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7月2日のLPSA金曜サロン・船戸陽子女流二段のリベンジ?Ⅱ

2010-07-03 15:32:12 | LPSA金曜サロン
7月2日のLPSA金曜サロン、1部(午後2時~6時)は藤森奈津子女流四段、2部(午後4時30分~8時30分)は船戸陽子女流二段の担当だった。
前週は船戸女流二段の緊急登板に伴い、W氏からサロン呼び出しの電話があった。今週も船戸女流二段の担当で、また電話が来ないとも限らない。
私は事前に残業をこなしていたので、きのう2日は、3時20分に家を出ることができた。
サロンがある3階に着くと、ドアが全開されている。と、櫛田陽一手合い係が目に入ったが、その頭は坊主だ。思わず「櫛田先生、ずいぶんサッパリして…」と言ったら、櫛田手合い係は「まあまあ…」というような言葉を返してくれた。
「そうだ大沢さん、前回の金曜リーグは優勝だそうで、おめでとうございます。直筆扇子が賞品ですが、どなたのになさいますか」
「ああ…松尾先生をお願いします」
松尾女流初段には今年まだ一局も勝てていないので、指名するのもおこがましいが、松尾女流初段は心の姉弟子であって、このあたりで扇子を戴いておくのがスジである。と、櫛田手合い係が、
「ヤマグチさんでなくていいんですか?」
と言う。
「ええ!? いやいやいや…」
櫛田手合い係、私が山口恵梨子女流初段のファンだということを、どこで耳にしたのだろう。どうも私の知らないところで、私の秘密がバラされているようだ。ちょっとヤバイ。
藤森女流四段はいつものさわやかな笑顔で指導対局を行っている。その背後にあるショーケースの上には、前日のブログで紹介した藤森女流四段の「免許状」が飾られている。
ところで藤森女流四段、この日はちょっとしたことがあって、実はゴキゲンナナメだった。私は前日のブログで藤森女流四段のことを「心の義理の母」なんて書いたものだから、また逆鱗に触れたのかとおろおろしたのだが、そうでないことが分かり、ホッと胸をなで下ろしたものだった。
4時30分少し前、船戸女流二段がいらっしゃる。私は藤森女流四段と指導対局中だったが、目の端に船戸女流二段が入る。きょうはピンクだ。前週のブルーづくめも凄味があってよかったが、きょうもそれに劣らず、華やかだ。
船戸女流二段との指導対局開始。あらためてそのいでたちを鑑賞すると、ピンクの花柄のミニのワンピースの上に、ピンクのカーディガン(別の名称があるはず)を羽織っている。パンプスもピンク、マニキュアもピンクだ。まさに全身ピンクづくめで、ピンク好きの私には堪らないコーディネートである。まったく、何という美しさだろう。船戸女流二段本人だったか会員だったか、「今日は大沢さんのためにピンクを着てきたんだよ」との言葉を聞いたが、これはまあ、冗談であろう。
もっともピンクは船戸女流二段も好きな色で、LPSAファンクラブ「Minerva」メールマガジン・5月配信号では、「好きな色は?」の設問に、「ピンク」と答えている。余談だがこの号ではもうひとつ「睡眠時のスタイルは?」という設問があって、これに船戸女流二段は「冬はパジャマ。夏は、、、、」と回答し、鹿野圭生編集長に「どんだけ思わせぶりやねん。ドキドキ」と突っ込まれている。何といっても「夏は、、、、」の「、、、、」がよい。妙に興奮する。イケナイ妄想をしてしまう。
女流棋士、アイドル、女優など、好きな女性のタイプが私とまったく同じW氏が、船戸女流二段を絶賛するのが、なんだかおもしろくなかった。
ともあれ前週のブルー、今回のピンクと、船戸女流二段のミニワンピース攻撃は強烈で、先月20日の「1dayトーナメント」で島井咲緒里女流初段のいでたちにクラクラし、「瞬間最大風速で船戸女流二段のファンランキング1位を抜いた」ことを、私は恥じた。
石橋幸緒代表理事、大庭美夏理事の姿が見える。理事職は忙しい。所属女流棋士も彼女らをサポートしなければならないが、17日にはマイナビ女子オープン一斉予選対局もある。その日まで現役女流棋士は、対戦相手の研究に没頭するべきであろう。
この日も金曜サロン会員が少なく、その余波で私はまたも、櫛田手合い係に将棋を教えていただく幸運に恵まれた。ありがたいことであった。
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金曜サロン・藤森奈津子女流四段⑦

2010-07-02 00:26:13 | LPSA金曜サロン
4月23日のLPSA金曜サロン、1部(午後2時~6時)は藤森奈津子女流四段、2部(午後4時30分~8時30分)は中倉宏美女流二段の担当だった。
藤森女流四段は今年の3月に現役を引退した。それは残念なことだったが、30年余の真剣勝負から解放されたからか、当日はいつもと変わらず、むしろサバサバした様子だった。
藤森女流四段はこのブログのお目付役のようなところがあり、昨年の7月にちょっとはじけた文章を載せたら、「あれはいけません!」と怒られてしまったことがある。それいらい私は藤森女流四段の言動に戦々恐々としているのだが、それが藤森女流四段の目には、「大沢さんは私を嫌っている」と映っているようだ。
もちろんそれは大きな誤解であって、私は藤森女流四段のファンである。いや私の年代の将棋ファンなら、みなが藤森女流四段に好意を抱いていると思う。藤田麻衣子さんが心の師匠、松尾香織女流初段が心の姉弟子なら、藤森女流四段は私にとって永遠のアイドルであり、心の義理の母、という感じだ。その思いは今後も変わらないだろう。
指導対局開始。
☗7六歩☖3四歩☗2六歩☖3五歩☗4八銀☖3二飛。
上手の指し手はいかにも「藤森奈津子」を思わせる。将棋は頭脳のスポーツだから、引退しても公式戦を指さなくなるだけであって、将棋から遠ざかるということはない。つまり私たちにも変わらず指導対局を行ってくださるわけで、ここが将棋のいいところである。
序盤のあたりは雑談が続いていて、「とにかく私は藤森先生のファンですから!」と強調しておいた。これで上手が指し手を緩めてくれれば、一石二鳥だ。
中盤の入口で、私は☗4七金~☗5八金~☗4八飛と指す。今年に入って棋譜ノートを付け始めてから、ブログ掲載の関係もあり、自分の将棋を並べ返すことが多くなったが、ええっ? と首を傾げる手が多い。まったく読みが入っておらず、いや対局中は読みを入れていたのかもしれないが、その日の気分で指し手を決めている感じがする。
指導対局が終了したあと、藤森女流四段が、四段昇段の「免許状」を拡げて、みなに見せてくれた。石橋幸緒天河の筆による、立派な免状だ。昨年昇段した中倉女流二段のときもそうだったが、昇段の免状をいただくときは、格別の感動があるらしい。
藤森女流四段の場合は、現役生活30余年の褒賞がこの免状にこめられているのだ。中倉女流二段とはちょっと違った感慨があると思う。
みながケータイを持ち、ちょっとした撮影会になる。免状を手にしている藤森女流四段はとても誇らしげな、いい顔をしていた。
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金曜サロン・山下カズ子女流五段③

2010-07-01 00:57:29 | LPSA金曜サロン
29日(火)の夜は、さすがの私もW杯サッカーを観たので、30日は寝不足だった。午後になると眠くて眠くて仕事にならず、ヘンな品物を作ってしまったのではないかと、気がかりだ。

4月16日のLPSA金曜サロン、1部(午後2時~6時)は山下カズ子女流五段、2部(午後4時30分~8時30分)は島井咲緒里女流初段の担当だった。
山下女流五段は、同期の蛸島彰子女流五段と比べると、成績の翳りは否めないが、先日行われた日レスカップ女流棋士トーナメントでは、この日担当の島井女流初段に快勝し、力のあるところを見せた。まだもうひと花咲かせてもらいたい女流棋士である。
指導対局に入る。昨年11月以来、久しぶりに教えていただく。山下女流五段は昭和49年の女流棋士デビューだから、今年で現役女流棋士生活36年目。私が子供のころから活躍されていたわけで、そのご本人とこうして盤を挟めるのも、将棋ならではの光景といえよう。
☗7六歩☖3四歩☗2六歩に、山下女流五段は☖4四歩。山下女流五段は居飛車と振り飛車の両刀遣いだが、相振り飛車は指さない。まずは順当なでだしである。
以下、定跡書に載っているような手順を経て、下の将棋になった。

下手・一公:1七歩、1九香、2九桂、3三馬、3八飛、4七歩、4八銀、5六歩、5八金、6七歩、6九金、7六歩、7八玉、8七歩、8九桂、9七歩、9九香 持駒:飛、歩
上手・山下女流五段:1一香、1三歩、2一桂、2四歩、3四銀、4六歩、5二金、5三歩、6一金、6四歩、7二銀、7三歩、8一桂、8二王、8三歩、9一香、9三歩 持駒:角、銀、歩2

☗3三角成まで。定跡通の方は、以下の符号を見ただけで、図面を作らなくても分かると思う。本譜は、☖3三同桂☗3四飛と進んだ。ここで☖4三金なら☗2四飛と回れるから、下手有利。
このとき山下女流五段が、
「あ…☖3七歩だった」
とつぶやいた。☖3三同桂では☖3七歩と叩くべきだった、と言っているのだ。
ちなみに定跡書には☖3七歩以下、☗同飛☖3六歩☗同飛☖4五銀☗3五飛☖3三桂☗同飛成☖5六銀で振り飛車指しやすい、とある。
これは労せずして私が優位に立ったか?といえばそうではなく、☗3四飛以下☖4七歩成☗同銀☖4六歩☗同銀☖2八角☗3七歩☖1九角成☗3三飛成☖2九馬…と、いつの間にか振り飛車も捌けた形になり、私は首を傾げてしまった。
このあとも山下女流五段の緩急自在の指し回しに翻弄され、私の攻め手もキレを欠いてきた。
金頭を叩いた☗5三歩に、女性会員のAさんが
「強い人は歩をうまく使いますね」
と、傍らの植山悦行手合い係に話しかけていたが、ここでは相当下手が忙しくなっており、☗5三歩では香を打ちたいくらいだった。つまりそのくらい、容易ならざる形勢だったのである。
最後は☖8六桂☗同歩とこじ開けられ、ここで☖8七角☗同玉☖6九飛成とでも指されたら、ほぼ投了だった。
ところが山下女流五段は「そうか…しまった…」とつぶやき、☖9五桂。しかしこれでは☗6一とが回って、こちらの勝ちだ。山下女流五段は、一枚渡すと自玉が詰むと勘違いしたのだが、その手順は、最後に☖9二王と寄って詰まない。詰将棋の名手・山下女流五段にしては、珍しい見落としだった。
勝ちはしたものの、「拾わせていただいた」という表現がピッタリで、山下女流五段の懐の深さに感銘を受けた一局だった。
なおこのあとの島井女流初段との指導対局は、私まで順番が回ってこなかった。早指しで鳴る島井女流初段が、最後まで捌けなかったのは珍しい。島井女流初段、まだ本調子ではないと思った。
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