一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

女流棋士との親睦将棋会2016(1)

2016-03-21 14:16:08 | 将棋イベント
19日(土)は、「女流棋士との親睦将棋会2016」に参加した。和田あき女流初段の所望に乗ったもので、昨年に続いての参加だ。私もずいぶん女流棋士オタクになったものである。
午前11時半ごろ、自宅を出る。外は雨。私がたまに外出すると雨になるのはいつもの通りだ。
場所は昨年と同じ、大田区・池上本門寺「朗峰会館」。やはり昨年と同じルートで、東京メトロ→都営地下鉄と乗り継いで、西馬込で下車した。
昨年は3月29日の開催だったので、駅近くで桜見物ができたが、今年はそれはない。まっすぐ池上自本門寺に向かうが、道を一本行き過ぎたようで、大回りになった。でもそのお陰で、大堂を見学することができた(参拝はしなかった)。
開演は13時。私は12時45分に入場したが、4階でエレベーターを降りると、入場受付の参加者でごった返しており、あ然とした。昨年はスムーズに受付が済んだ記憶があるが、これはどうしたことだろう。
待っているうち、13時を過ぎた。受付に谷川治惠女流五段がおり、笑顔で声を掛けてくれる。早くも恐縮である。
やっと受付に到達しハガキを出すが、名簿票に私の名前が見当たらないらしい。
「あ、あきちゃんの…」
事情を察したように、中村真梨花女流三段がいう。ハガキには私が氏名を書いただけだったが、これとナンバリングの手がかりだけで私を特定したのは見事である。中村女流三段はどんな職業に就いても、ソツなく仕事をこなすと思う。
さて、第1部・指導対局の抽選である。私は第2部のコーナーで指し将棋を選択し損ねたので、前者に大きなウエイトがかかっている。
引いた女流棋士は、久津知子女流初段だった。
軽いめまいを覚えたが、久津女流初段はこじはるに似ているし、アタリと思えば思える。
とにかく複雑な気持ちで入場した。ちなみに開演は15分遅れとなるらしい。
会場内は多くの人でにぎわっていた。その数、軽く200人は越えている。これでは「30秒将棋」にあぶれたのもしょうがない。
Kur氏がいたので挨拶する。いつもメガネのレンズが汚いKur氏とは、昨年もここで会った。彼は精力的に女流棋士に指導対局を受けており、「女流棋士スーパーサロン」では角桂落ちという変態的な手合いを所望している。それで連戦連勝しているらしかった。
Kur氏は北尾まどか女流二段と指導対局らしい。券を交換することはしなかった。
13時15分が近づいた。昨年はあらたまって女流棋士が入場したが、今年は特に号令もなく、脇から静かに入場する感じだった。
その中の谷川女流五段に声を掛けられる。
「あれから私、りゅうちぇるを写真で見てますよ」
先日の「似ているシリーズ」で、私が「谷川女流五段≒りゅうちぇる」と書いたことを言っている。谷川女流五段は当ブログの読者なのだ。
「おお…どうも失礼しました」
「昨年は盛りすぎでしたもんね」
これは私が「谷川女流五段≒根本りつ子」と書いたことを言っている。「来年も楽しみにしていますね」
私はひたすら恐縮するしかなかった。
さて、いよいよ開演である。前方ステージに参加女流棋士が勢ぞろいした。相変わらずの壮観だ。
第1部の司会は長谷川優貴女流二段。最前列の女流棋士がひとりひとり紹介される。それが終わると後方に回り、2列目の女流棋士が前に出る。これをもう1回やった。女流棋士は40人以上いただろうか。
清水市代女流棋士会長の挨拶。「本日は足元の悪い中、ようこそお越しくださいました。私たち女流棋士は、ファンの皆様に直接御礼ができる親睦会を、とても楽しみにしていました。本日は最後までごゆっくりとお楽しみください」
谷川浩司日本将棋連盟会長の挨拶。「まずはスポンサーの皆さまに厚く御礼申し上げます。私は男性棋士のスピーチに感心することはないんですが、女流棋士のスピーチにはいつも感心します。清水さん、加藤さんなどはうまいです。
本日清水さんは元気がないのかなと思って来たんですが、元気そうでした」
清水女流六段は前日18日の女流王位戦・挑戦者決定戦で、岩根忍女流三段に敗れていたのだ。だが清水女流六段に疲れた様子はみじんもない。むしろ、勝った岩根女流三段が出席していないのが問題だった。パンフレットには参加予定とあったから、理解不能である。
「…今年度は30代、40代の挑戦者も多く、バラエティに富んでいました。来年度の女流棋界も楽しみです」
相変わらず見事な、谷川会長のスピーチだった。

いよいよプログラム開始。まずは加藤桃子女王・女流王座VS里見香奈女流名人・女流王位・倉敷藤花・女流王将の特選対局である。私の指導対局は2回目なので、14時40分から。よって、加藤×里見戦を中心に観戦することになる。
ところがステージの準備に手間取っていて、なかなか対局が始まらない。
Tag氏もいた。Tag氏とも再会は1年振り。指導対局は千葉涼子女流四段と当たったそうだ。
特選対局はかなり遅れて、13時45分ごろ、ようやく対局の準備が整った。
解説は谷川九段、聞き手は伊藤沙恵女流二段。記譜読み上げは中澤沙耶女流1級、記録はカロリーナ・ステチェンスカ女流3級。持ち時間15分、秒読み30秒。
加藤女流二冠の振り歩先で、加藤女流二冠の先手となり、対局開始。
谷川九段「(対局の遅れに)何年経っても手作りの会だなという気がいたします」
ちょっと皮肉がこもっているが、こういうところ、谷川九段は観客に対して、ひじょうに気を遣う方である。
4年前、谷川九段が「将棋ペンクラブ大賞・特別賞」を受賞し、贈呈式でスピーチをした時のことを思い出す。同じく受賞をした米長邦雄永世棋聖にお尻を向けて話すわけにはいかないと、舞台の袖に移動してスピーチしたものだった。
谷川九段の真骨頂ではあるが、もっと図々しくしていたら、将棋の成績もこんなに下降しなかったのではないか。
室内では参加者が、女流棋士にカメラを向けている。もちろん有料で、2,000円。首から撮影許可券を提げており、これが撮影可能の証となる。
私も女流棋士を撮影したいが、有料なのが引っ掛かる。鑑賞するだけで十分と判断し、今日も手ぶらで来た。
室内左手は、サイン会コーナーが始まっている。現在は清水女流六段、室谷由紀女流二段が行っていた。
ちょっと覗いてみるが、参加者が多くて室谷女流二段のもとまでたどり着けない。
室谷女流二段は、今回は洋装。束ねた髪を右側にまとめて垂らし、綺麗な首筋が露わになっている。いぃ、色っぽい…。
私は秒殺された。
(つづく)
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第5回 勝手にマッカラン勝負

2016-03-20 02:04:28 | マッカラン勝負
3年ぶりに、「勝手にマッカラン勝負」をやってみたい。
これは倉敷藤花戦のトーナメント表をお借りして行うもので、LPSA所属女流棋士に対し、私が設定した条件をクリアすれば、勝手にマッカランをプレゼントするというものである。
過去の賞品はマッカランだったが次第に変化し、最終的には該当女流棋士の欲する品物を贈ることで落ち着いた。
今回もそれを踏襲したかったのだが、LPSA芝浦サロンの消滅により、賞品を直接手渡せる環境になくなってしまった。
そこで今回の賞品は、「LPSAサポーター」への寄付とする。
「LPSAサポーター」とは、「女性がもっと将棋を楽しめる環境づくり」として、その資金をファンから求めているものである。
一口は3,000円。設定条件はいろいろ考えられたが、今回はLPSAの女流棋士が同棋戦で1勝するごとに、1口ずつ寄付を増やしていく方式にした。
参加女流棋士は8名だが、全員1回戦からの出場なので、挑戦者になるまでは6勝を必要とする。つまり1人が最高で、18,000円の寄付金を得るというわけだ。
なお、トーナメントを勝ち抜いていくと、LPSA同士が当たることがあるかもしれない。
その場合、負けた女流棋士にも、1回分の寄付をカウントする。もう、大盤振る舞いである。
ちなみに現在は大庭美樹女流初段がすでに1勝しているので、1口の寄付が決まっている。
だから次も勝つと、2口6,000円となるわけだ。
ここで注意してほしいのは、2勝したら6,000円が加算されるわけではないということ。
あくまでも1勝につき1口3,000円の加算なので、ここは間違えないでいただきたい。

ではここで、倉敷藤花戦の勝敗予想をしてみよう。

蛸島彰子女流五段…●
鹿野圭生女流二段…●
船戸陽子女流二段…○●
上川香織女流二段…●
中倉宏美女流二段…●
島井咲緒里女流二段…○○●
大庭美樹女流初段…○(←対局済)●
渡部愛女流初段…○○○○○○(挑戦)

もしこの通りになると、計10勝で10口30,000円を寄付することになる。
正直、こんな額になったら私は破産するので、川口大野・植山教室に行く回数を減らさねばならない。でもやむを得ない。
8人全員の勝敗が確定しだい、LPSAのサイトから寄付させていただく。
なお今回の勝負に際し、どこかからクレームが来たら即中止としますので、悪しからずご了承ください。
別に自分が勝っても収入にはならないからLPSA女流棋士も張り合いがないだろうが、すべて会社のためである。では皆様、熱い戦いを期待しております。
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若い頃の蛸島彰子女流五段は、モデルの岡本玲に似ている。

2016-03-19 01:09:04 | 似ている
日付変わって今日3月19日は、蛸島彰子女流五段の70歳のお誕生日。おめでとうございます!!
その蛸島女流五段は、若い頃の風貌がモデル・女優の岡本玲に似ていると思う。
岡本玲は1991年6月18日、神奈川県生まれの24歳。2003年、雑誌のモデルオーディションでグランプリを獲り、芸能界入り。2007年、テレビドラマデビューした。
以後、モデル業や女優業で活躍しているが、テレビでの印象が個人的にあまりない。調べてみたら小泉孝太郎主演の「名もなき毒」「ペテロの葬列」に椎名遥役で出演していたが、毎回観ていたのに、思い出せなかった。サラッとした顔なので、あまり印象に残らないのかもしれない。
ともあれ岡本玲は24歳とまだまだ若いし、これからもっと活躍する逸材である。
蛸島女流五段と岡本玲は、鼻と口元が似ていると思う。

さて、言わずと知れた蛸島女流五段である。女流棋界の歴史を語る時、蛸島女流五段を抜きにしては語れない。何しろ女流棋界の道筋を、先頭に立って創ってきたのだ。蛸島女流五段の存在がなかったら、女流棋界の創設は10年遅れていた。
蛸島女流五段といえばツノ銀中飛車が有名だが、現在もゴキゲン中飛車などの最新形に精通し、将棋が若い。不断の努力のたまものと思われる。
今年度は2勝4敗だったが通算勝率はいまだ5割を越えている。来年度以降の活躍にも期待大である。
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人生五十年

2016-03-18 23:27:47 | プライベート
昨日は年に1回の区の検診。胃、肺、大腸に加え、今年は節目の年齢ということで、歯周病の検査もある。
前夜9時から食物を摂らず、朝、がんセンターに行った。
まずはセルフで血圧を測る。上が153、下が111で、ちょっと高いなと思った。
私は左上の奥歯が慢性的に痛み、前夜(というか17日朝)も午前5時に目が覚めた。
あのストレスと寝不足で、だいぶ数値が上がったのではないか…。
検診の前にまず問診である。小部屋に入り、女性担当者の向かいに座る。まず、彼女が血圧の高さに言及した。問診票には耳鳴りや逆流性胃炎で通院中と書いたので、担当者も警戒しているのだ。
さっき私が見たしおりには、「逆流性胃炎の方はバリウムを飲めません」と書いてあったが、早くも不穏な空気である。
「今日の検診は、(内科医の)医者に話しましたか?」
「いや、正確には話してないですけど、でも、先生も分かっていると思います」
「…胃の調子はどうですか?」
「薬は飲んでますけど、今もオエッとなることはあります」
「……」
「あ、あの、あの管になってるあれ、何ですか、そう胃カメラを飲みまして…」
「それはいつですか?」
「い、いつだったかな、昨年の5月だったかな」
「胃カメラなら、バリウムを飲むよりいいんですけどね」
去年胃カメラで調べたんなら、今年バリウムで調べなくてもいいでしょう、と言わんばかりだ。
担当者は険しい顔で、もう一度血圧を測らせてくださいと言った。
すると今度は、上が174、下が113となった。
げえぇっ! さっきより上がっている…!! 厳しい取り調べに遭い、さらに血圧が上がってしまった。
「これでは…。血圧を下ろしてから、もう1回来てください」
いや参った。
私はバリウムはイヤだが、こうして回避されると、私がバリウムから逃げたように思えて、情けなくなってくる。
それに私は、勘違いを2つしていた。私の病は「逆流性食道炎」。といっても軽微なものだ。また胃カメラを飲んだのも一昨年の5月だった。これを正確に伝えていたら、また違った判断になったかもしれない。
気を取り直して、歯周病の検診に向かう。
検診の前に、また若手女性による問診。私は左上の奥歯のことを話したが、右上6番の歯根の痛みや、左下7番の神経の痛みは、しゃべる機会がなかった。これらはどちらも昨年にさんざん治療したもので、そこが痛むのだからどうしようもない。
かかりつけの歯医者はヤブではないが、どうも経過がよくない。
口腔内を調べる歯科衛生士は、品のよさそうなオバチャンだった。
歯茎はまあまあだったが、やはり左上奥歯は抜いたほうがいいでしょうと言われた。
そのほか、右下4番の歯に変色が認められる、左下4番に虫歯あり、左下7番の歯茎に変色を認める、とのことだった。
検診を終え、最初の女性から再び話。
「虫歯や歯周病は放っておくと、菌が全身を駆け巡って、○○病や○○病になる恐れがあることが分かってきました」
と恐ろしいことを言った。
以上を勘案すると、私はやはり歯医者に通わねばならないらしい。憂鬱だ…。

帰宅後、かかりつけの内科医に行って事情を話す。
血圧を低くする薬を処方してもらい、1週間服用後にもう1度血圧を測り、それで低くなっていれば、バリウム可能、という結論となった。
何だかずいぶん面倒なことになってしまった。


というわけで、今日は私の誕生日である。
この歳になると誕生日なんかうれしくも何ともなく、来ないほうがよい。しかも今年は、何度目かの大台に乗ってしまったのだ。
7年前の3月、LPSA駒込サロンの帰りにジョナサン駒込店へ入った際、同席していた大野八一雄七段が翌日50歳の誕生日で、カウントダウンをした。
その時大野七段が、この世の終わりのような悲痛な声を出していたが、今自分がその立場になってみると、あの時の大野七段の嘆きが手に取るように分かる。
とにかく、これからの1年1年は、勝負だな。
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3月6日の川口大野・植山教室(後編)

2016-03-17 01:02:38 | 大野・植山教室

第2図以下の指し手。▲4一と△3八成銀▲同銀△3九角成▲2七玉△3八馬▲同玉△4七銀(途中図)

▲2八玉△8六竜▲同飛成△4九角▲3一飛△2二玉(投了図)
まで、一公の勝ち。

Homma君は▲4一とと金を取ったが、ここは▲4八歩と我慢されるのがイヤだった。
以下△3八成銀▲同銀に△3九金と張り付くのだろうが、まったく自信はなかった。
本譜は△4七銀(途中図)が狙いすました一手。取れば△4九竜以下詰むのでHomma君は▲2八玉だが、私は質の角を取り、△4九角。
たぶん、これで先手玉は一手一手。先手の持ち駒がいやに多くなったが、これで自玉が詰まされたらしょうがないと思った。
Homma君は▲3一飛を決めたが、△2二玉に何と投了してしまった。

Homma君も終盤で淡白なところがあり、ここで? というところで唐突に投了することがあるが、本局もそうだった。
感想戦は大野八一雄七段を交えて行われた。▲5二歩に△4一金打が受け過ぎ…が私の意見だったが、大野七段はそれでいいと言う。ただ、本譜はその後私がまずい局面もあったので、どこかでやり損ねているはずだ。
しかし結論は出なかった。

時刻は午後6時をとっくに回って生徒もほとんど帰っているが、和室ではOg氏とIi君が指していた。その熱意に脱帽である。
それで私も、Shin氏と指すことにした。W氏がウンザリしたように見えたが、このままボーッとしていてもしょうがない。
Shin氏は今日全敗とのこと。私はリーグ戦でShin氏に連敗し、Og氏が「大沢さんはShinさんを苦手にしてるんですねえ」とつぶやいたものだ。
今日はこの機に乗じて、リーグ戦の雪辱を果たしたいところだ。
私の後手で、矢倉模様に進んだ。私は左美濃に組み、△6三金から△5二飛と振る。私の裏の十八番である。
Shin氏は▲3七桂と跳ねて、戦機が熟してきた。
私は△5五歩と突き、いよいよ開戦である。

第1図以下の指し手。▲5七銀上△7五歩▲同歩△7六歩▲8八角△8五桂▲5五歩△同銀▲同銀△同角▲4六歩△2二角▲5三歩△同飛▲4五桂△5四飛▲5三歩△4四歩▲5二銀△同金
▲同歩成△同飛▲6五歩△4五歩▲2二角成△同玉▲6六角△3三角▲4四金△同角▲同角△3三銀打▲8一角(第2図)

本日の将棋では、第1図の局面がいちばん好きだ。先手後手、すべての駒が働いて、これぞ将棋という感じがする。
以下、双方キビキビとした指し手が続くが、私は△4五歩と桂を取りきって、有利になったと思った。
角金交換の後、私は△3三銀打とハジく。それを尻目にShin氏は▲8一角と打ってきた。

第2図以下の指し手。△4四銀▲6三角成△7七歩成▲同桂△同桂成▲同金寄△7六歩▲6七金寄△7七桂▲4五歩△9五歩▲7七金寄△同歩成▲同金△7六歩▲7八金△7七銀▲4四歩△7八銀成▲同飛△7七金(投了図)
まで、一公の勝ち。

傍らのパソコンでは、W氏がネット将棋を指していた。W氏も業務上、将棋を指すことがあるらしい。
私は△4四銀と角を取る。▲9二角成なら△同香で十分…と考えたら、Shin氏は▲6三角成と取った。
私は△7七歩成としたが、最初は△7七銀を考えた。でもそれは▲8五馬で後手が負ける。ここは私の指運がよかった。
以下、私は7七の地点を攻めて勝利を収めた。しかしどうも釈然としない…。いつの間にか私が不利になっていなかったか?
感想戦。第1図で△5五歩と突いたところでは私は十分と見ていたし、Shin氏も指しにくいと感じていたようだ。
それは正しいと思うのだが、終盤で逆転した気もする。ただ、Shin氏は終始形勢を悲観していたようで、私の意見にはあまり賛同しなかった。

ともあれこれで今日の将棋は終わり。8局指して4勝4敗はまあまあか。
さて、これで食事である。今日の参加者は、大野七段、W氏、Og氏、Shin氏、私の5人。スタッフより生徒が少ない、珍しい回となった。
ゴミの廃棄でひと悶着あった後、近くのとんかつ屋に入る。私はいつもと同じとんかつ定食。歯の調子は相変わらず絶望的に悪いが、このくらいの肉なら噛める。
美味しくいただいた後、今夜は久しぶりに、モスバーガーに行った。
かつて食事会が少人数だったころ、日曜日はネット女流最強戦があり、それをHon氏らが大野七段らのライブ解説を聴きながら過ごしたらしい。その主な場がモスバーガーだった。
めいめいでオーダーをする。私はアイスコーヒーとフライドポテトにした。
私はさっきのShin戦が頭にこびりつき、彼に「△7六歩の時▲6七金寄としたけど、▲同金と取られるほうがイヤだった」と聞いた。が、大野七段に
「大沢さん…やっぱり将棋が好きなんですよ」
と苦笑いされた。
ほかにもいろいろ雑談をしたが、興味深いのは、土曜教室の3時休みに行われる級位者講座の準備に、けっこうな時間をかけていたということだった。
こういう題材はすぐに集まる、というか作成できると考えていたのだが、そうでもないらしい。
例えばさっきW氏がネット将棋を指していたが、これも題材作りのためだったらしい。
こんな手間のかかった講座なら、私も土曜日に行って拝聴したいものだ。
またW氏は、現在の教室をさらに発展させる構想があるといった。
「あのね…オレ、いろいろなアイデアがどんどん出てくるんだよ」
それを二、三拝聴したが、確かに斬新なものだった。
川口大野・植山教室はますます充実している。今後にも期待したい。
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