高群佐知子女流三段×塚田恵梨花女流2級は、母娘対決だったのだ。
塚田女流2級は昨年の同イベントで、「公式戦で母娘対決はしたくない」と語っていたが、この場でまんまと仕組まれてしまったわけだった。
とすれば、このツーショットはなかなかに貴重なものだった。
勝利者チームを代表して、山田久美女流四段の弁。「先輩の圧力、目ヂカラで勝たせていただきました…」
早速感想戦に入るが、私はここで退席。本局、後輩チームもよく追い上げたが、先輩チームが終始圧倒していた。清水女流六段、山田女流四段、高群女流三段…。恐ろしいチームだった。
私はほうぼうを見て回る。販売コーナーでは直筆扇子や生写真が売られている。高群・塚田母娘の扇子もあり、「希・塚田女流2級、望・高群女流三段」だった。
生写真は1枚500円。3枚購入だと1,000円となる。この値段設定がよく分からない。
Tag氏がいた。
「千葉先生との指導対局はどうでした?」
「…時間切れでしたよ」
「ほう、形勢は?」
「それは私がよかったけど…」
「1時間じゃあね、そうなりますよね」
「うん」
「……」
「……」
「…ねえ、私の対局の勝敗は聞いてくれないの?」
「…だってあんた、ブログに書くんでしょ?」
私は再びほうぼうを見る。ぐるぐる将棋に室谷由紀女流二段がいた。相変わらず、奇跡的な美しさである。盤上を凝視して、パチリ。私が対局者だったら昇天しているところだ。
やはりぐるぐる将棋を選ばなくてよかった。
北尾まどか女流二段も指している。顔を上げて、私と目が合った。にっこり笑う北尾女流二段が素敵だ。女流棋士とした毎日を送っているひとの貌である。
竹俣紅女流1級の姿が見える。今回も振袖姿で美しいが、個人的には、高校の制服で来てほしかった。
ステージでは感想戦も終わり、山田久美女流四段の計らいで、今回の対局関係者による、ミニトークショーを行うことになった。この臨機応変な指し手がうれしい。
椅子に座り、向かって左から、高橋和女流三段、塚田恵梨花女流2級、和田あき女流初段、山田女流四段、山根ことみ女流初段、北村桂香女流初段、中村真梨花女流三段。これだけ見ても、女流棋士会がキャラクターの宝庫だと分かる。
いろいろなトークをするが、その中に、指導対局を初めて受けた時の先生(女流棋士)は誰? という設問があった。
中村女流三段→斎田晴子女流五段、北村女流初段→岩根忍女流三段、山根女流初段→(忘れた)、和田女流初段→斎田女流五段…
という按配。お姉様方の指導対局はどんなものだったのだろう。
最後に来年度の抱負である。ここで和田女流初段から「私は4月から関西所属になります。大学も関西に行きます」という報告があった。
和田女流初段の関西行きは昨年秋から知っていたが、いざ現実のものとなるとさびしい。しかしこれも和田女流初段自身の成長のためだ。一回りも二回りも大きくなって帰ってくることを楽しみに待ちたい。
時は18時近く。そろそろ閉会の時間である。私は昨年に続いて2度目の参加だったが、今年も楽しいひとときを過ごすことができた。スタッフである女流棋士の皆様も、慣れない仕事で大変だったと思う。お疲れさまでした。厚く御礼を申し上げます。
さて昨年は女流棋士の花道の中を退室したが、こういうのは苦手である。私は一足早く、会場を後にした。また機会があったら、お会いしましょう。
塚田女流2級は昨年の同イベントで、「公式戦で母娘対決はしたくない」と語っていたが、この場でまんまと仕組まれてしまったわけだった。
とすれば、このツーショットはなかなかに貴重なものだった。
勝利者チームを代表して、山田久美女流四段の弁。「先輩の圧力、目ヂカラで勝たせていただきました…」
早速感想戦に入るが、私はここで退席。本局、後輩チームもよく追い上げたが、先輩チームが終始圧倒していた。清水女流六段、山田女流四段、高群女流三段…。恐ろしいチームだった。
私はほうぼうを見て回る。販売コーナーでは直筆扇子や生写真が売られている。高群・塚田母娘の扇子もあり、「希・塚田女流2級、望・高群女流三段」だった。
生写真は1枚500円。3枚購入だと1,000円となる。この値段設定がよく分からない。
Tag氏がいた。
「千葉先生との指導対局はどうでした?」
「…時間切れでしたよ」
「ほう、形勢は?」
「それは私がよかったけど…」
「1時間じゃあね、そうなりますよね」
「うん」
「……」
「……」
「…ねえ、私の対局の勝敗は聞いてくれないの?」
「…だってあんた、ブログに書くんでしょ?」
私は再びほうぼうを見る。ぐるぐる将棋に室谷由紀女流二段がいた。相変わらず、奇跡的な美しさである。盤上を凝視して、パチリ。私が対局者だったら昇天しているところだ。
やはりぐるぐる将棋を選ばなくてよかった。
北尾まどか女流二段も指している。顔を上げて、私と目が合った。にっこり笑う北尾女流二段が素敵だ。女流棋士とした毎日を送っているひとの貌である。
竹俣紅女流1級の姿が見える。今回も振袖姿で美しいが、個人的には、高校の制服で来てほしかった。
ステージでは感想戦も終わり、山田久美女流四段の計らいで、今回の対局関係者による、ミニトークショーを行うことになった。この臨機応変な指し手がうれしい。
椅子に座り、向かって左から、高橋和女流三段、塚田恵梨花女流2級、和田あき女流初段、山田女流四段、山根ことみ女流初段、北村桂香女流初段、中村真梨花女流三段。これだけ見ても、女流棋士会がキャラクターの宝庫だと分かる。
いろいろなトークをするが、その中に、指導対局を初めて受けた時の先生(女流棋士)は誰? という設問があった。
中村女流三段→斎田晴子女流五段、北村女流初段→岩根忍女流三段、山根女流初段→(忘れた)、和田女流初段→斎田女流五段…
という按配。お姉様方の指導対局はどんなものだったのだろう。
最後に来年度の抱負である。ここで和田女流初段から「私は4月から関西所属になります。大学も関西に行きます」という報告があった。
和田女流初段の関西行きは昨年秋から知っていたが、いざ現実のものとなるとさびしい。しかしこれも和田女流初段自身の成長のためだ。一回りも二回りも大きくなって帰ってくることを楽しみに待ちたい。
時は18時近く。そろそろ閉会の時間である。私は昨年に続いて2度目の参加だったが、今年も楽しいひとときを過ごすことができた。スタッフである女流棋士の皆様も、慣れない仕事で大変だったと思う。お疲れさまでした。厚く御礼を申し上げます。
さて昨年は女流棋士の花道の中を退室したが、こういうのは苦手である。私は一足早く、会場を後にした。また機会があったら、お会いしましょう。